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Nvidia、独自設計サーバー CPU「Vera」の詳細を公開——Intel・AMD との競争が本格化

Nvidia、独自設計サーバー CPU「Vera」の詳細を公開——Intel・AMD との競争が本格化
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Nvidia は 2026 年 7 月 21 日、データセンター向け CPU「Vera」の詳細仕様とベンチマーク結果を公開しました。同社がサーバー向け CPU を一から自社設計するのは今回が初めてのことで、これまで業界標準として広く使われてきた Arm の既製コアには頼らない独自路線を選んでいます。

技術面での特徴として、Vera は 88 個の独自コア「Olympus」を搭載し、最大 176 スレッドの並列処理に対応しています。メモリ容量は最大 1.5 TB、データ転送速度は毎秒 1.2 TB と大容量・高速を両立しており、消費電力は 250 W から 450 W の範囲に収まります。設計の方針としては、コア数を増やすよりも一つひとつのコアの処理速度とデータの読み書き速度を高めることを優先しており、AI 処理に求められる大量のデータを素早く扱うことに適した構造になっています。

性能については、AI エージェントを動かす処理において Intel や AMD の従来製品と比べて最大 50% 高いパフォーマンスを発揮すると Nvidia は説明しています。業界標準のベンチマーク「 SPEC CPU 2026 」でも、AMD の主力製品を上回るスコアを記録しており、一定の競争力があることが示されています。

導入実績も積み上がっています。2026 年 6 月には Anthropic、OpenAI、SpaceX への出荷がすでに始まっており、OpenAI は今四半期から本格的な導入に踏み切る予定です。中国系 IT 大手の ByteDance や、クラウド基盤を手がける CoreWeave、Oracle Cloud Infrastructure なども採用を検討しており、大手 IT 企業を中心に引き合いが広がっています。

市場規模の観点でも注目が集まっています。Bank of America は 2026 年後半だけで Nvidia が 400 〜 500 万個の Vera CPU を出荷し、売上高は最大 200 億ドル(約 3 兆円)に達する可能性があると試算しています。さらに 2030 年のサーバー CPU 市場全体を 1,700 億ドル(約 25 兆 5,000 億円)以上と見込んでおり、自律的に動く AI エージェントの普及が CPU 需要を大きく押し上げるとみています。

既存勢力の反応も注目されます。現時点でサーバー CPU 市場は Intel が約 67%、AMD が約 33% を占めていますが、AMD はすでに GPU と CPU を組み合わせた AI 向けの統合プラットフォーム「Helios」を打ち出し、Microsoft や Meta などを顧客として獲得しています。Nvidia の参入によって三社の競争は新たな局面を迎えそうです。