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【 IPO 】中国 AI チップメーカー Enflame が上海市場に上場、初日に 206% 上昇

【 IPO 】中国 AI チップメーカー Enflame が上海市場に上場、初日に 206% 上昇
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中国の AI チップメーカー・Enflame(燧原科技)が上海証券取引所の STAR 市場に上場し、初日の取引で株価が 206% 上昇しました。上場後の時価総額は約 1,850 億元に達し、公募価格ベースの評価額から 3 倍以上に膨らんだ計算になります。

Enflame は 2018 年、旧 AMD 出身の Zhao Lidong(趙立東)氏が上海で創業した会社です。テンセント(Tencent Holdings)が主要株主として名を連ねており、今回の IPO では約 61.2 億元(約 9 億 1,100 万ドル・約 1,366 億円)を調達しました。個人投資家からの申込みは募集株数の 6,000 倍を超えており、国内の投資熱の高さを示しています。

製品面では、Nvidia などが採用する一般的な GPU とは異なる独自のアーキテクチャを採用しており、Google の TPU や Huawei の Ascend チップに近い設計思想を持っています。主力製品の S60 推論アクセラレータはすでに量産出荷が始まっており、売上高の 8 割以上をこうした推論チップが占めています。

財務面を見ると、2025 年の売上高は約 9 億 9,000 万元と前年比で伸びているものの、黒字化にはまだ届いていません。3 年間の累積損失は約 42.9 億元(約 6 億ドル・約 900 億円)に上ります。また、売上高の約 84% をテンセント 1 社が占める点は、顧客集中リスクとして注目されています。

Enflame は、中国 AI チップ業界で「四小龍」と呼ばれる有力 4 社の一角です。今回の上場で 4 社すべての株式公開が揃いました。先行した他の 3 社の初日騰落率は MetaX が 700% 超、Moore Threads が 400% 超、Biren が 76% 上昇と、いずれも大幅高でした。

こうした過熱ぶりの背景には、米国の輸出規制で Nvidia 製の高性能チップが中国市場に入りにくくなっている状況があります。IDC のデータによれば、2025 年時点でも中国の AI チップ市場の約 60% は海外メーカーが握っており、国産チップへの需要は根強いといえます。中国国内の AI 向け計算需要は直近の第 1 四半期だけで 417% 増と急拡大しており、国内メーカーへの期待は一段と高まっています。

Enflame は今回調達した資金を次世代チップの開発と量産に充て、海外製品に匹敵する性能を持つ製品の実現を目指す方針です。