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中国 DeepSeek、V4 大規模言語モデルをオープンソースで公開

中国 DeepSeek、V4 大規模言語モデルをオープンソースで公開
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中国の AI スタートアップ DeepSeek は 2026 年 4 月 24 日、新世代モデル「 V4 」シリーズのプレビュー版を公開しました。従来モデルと同様にソースコードを無償公開するオープンソース形式で提供されており、開発者であれば誰でも自由に入手・利用できます。

V4 シリーズは上位版の「 V4-Pro 」と軽量版の「 V4-Flash 」の 2 モデルで構成されています。いずれも最大 100 万トークン、つまり長編小説数冊分に相当する長い文章を一度に処理できる点が特徴です。内部アーキテクチャの刷新により、前世代モデルと比べて処理に必要な計算量を約 7 割削減しており、大規模な運用においてもコストを抑えやすい設計となっています。

利用料金の低さも大きな注目ポイントです。 V4-Pro の API 利用料は 100 万トークンあたり 3.48 ドル(約 522 円)で、 OpenAI の 30 ドル(約 4,500 円)や Anthropic の 25 ドル(約 3,750 円)と比べると約 10 分の 1 の水準です。さらに軽量版の V4-Flash は 100 万トークンあたり 0.28 ドル(約 42 円)と、より低価格に設定されています。

技術面と同様に注目されているのが、使用しているハードウェアです。 V4 は米 Nvidia 製の GPU を使わず、中国 Huawei 製の Ascend 950PR チップのみで開発・運用されています。米中の技術競争が続く中、中国が独自の半導体基盤だけで最先端の AI モデルを構築できることを示した点は業界に大きなインパクトを与えました。発表直後には中国の半導体関連株が急伸し、 SMIC が 9 %、 Hua Hong Semiconductor が 15 %上昇しています。

性能面では、独立評価機関 Artificial Analysis の調査で、 V4-Pro はオープンソース系モデルの中で 2 位にランクされました。 GPT-5.4 や Gemini 3.1 Pro など有力なクローズドソースモデルにはわずかに届かないものの、その差は縮まっているとされています。なお DeepSeek は現在、 200 億ドル超(約 3,000 億円超)の企業価値での資金調達を検討していると報じられています。