Waymo 自動運転・ロボタクシー

Waymo、月額 $29.99 のサブスクリプション「Waymo Premier」を開始

Waymo、月額 $29.99 のサブスクリプション「Waymo Premier」を開始
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Google の親会社 Alphabet が出資する自動運転タクシーサービス Waymo は、2026 年 6 月 11 日、定額制プログラム「Waymo Premier」の提供を始めました。まずサンフランシスコ・ロサンゼルス・フェニックスの 3 都市で、利用頻度の高いユーザーへの招待という形でスタートしています。月額料金は $29.99(約 4,500 円)です。

会員になると、車両の優先配車、乗車料金の 10% キャッシュバック(混雑時間帯はさらに上乗せ)、月 5 回までの無料キャンセル、そして新しい都市でのサービス開始時に一般ユーザーより早く利用できる権利が得られます。特典は複数都市をまたいで使えるため、出張が多いユーザーにとっても使い勝手がよい設計になっています。

気になる価格ですが、Uber One や Lyft Pink がいずれも月額 $9.99(約 1,500 円)であることを考えると、Waymo Premier はその約 3 倍です。また、Austin と Atlanta では Waymo が Uber アプリ経由での提供にとどまっているため、Premier の対象外となっています。

コスト面での採算を試算すると、ベイエリアの平均的な運賃 $17.25(約 2,600 円)を前提にした場合、週に 4 回ほど利用するユーザーであればキャッシュバックだけで月額料金をほぼ回収できる計算になります。日常的に Waymo を使っているなら十分に元が取れる一方、たまにしか使わないユーザーには割高感が残るでしょう。

Waymo の事業規模は着実に広がっており、現在 11 都市で週 50 万回の有料送迎をこなしています。2025 年末と比べると規模はほぼ 2 倍に拡大しており、今年末には週 100 万回の達成を目指しています。財務面では、Alphabet の投資部門「Other Bets」の 2026 年第 1 四半期営業損失が 21 億ドル(約 3,150 億円)に膨らんでいることもあり、収益化の加速が求められています。なお Waymo 自体は 2026 年 2 月に 160 億ドル(約 2 兆 4,000 億円)の資金調達を完了し、企業価値は 1,260 億ドル(約 18 兆 9,000 億円)に達しています。

サブスクリプションの導入は、Waymo が「自動運転技術の実証」という段階を終え、日常的に使い続けてもらえる顧客を積極的に取り込む段階へと移ったことを示しています。ドライバーへのインセンティブで供給を調整できる Uber や Lyft と異なり、Waymo は車両台数で供給量が決まるビジネスモデルです。その制約のなかで、よく使ってくれるユーザーを優遇しながら安定した収益を確保するという意味で、今回の仕組みは理にかなっています。2026 年中にはデンバー・ナッシュビル・シアトル・ワシントン D.C.、さらにロンドンと東京への参入も計画されており、Amazon Zoox や Tesla との競争が本格化するなか、早期に顧客基盤を固める動きを加速させています。