Tesla の自動運転支援システム「FSD(Full Self-Driving)」の最新バージョン v14.3.2 を搭載した Model 3 が、2026年5月上旬、ニューヨークからロサンゼルスまでの約 4,560 キロ(2,833 マイル)を、ドライバーが一切ハンドルに手を触れることなく走り切りました。所要時間は 49 時間 55 分で、アメリカ大陸横断における FSD の無介入走行としてこれまでの記録を更新しました。
走行は Tesla オーナーコミュニティのメンバーが企画したもので、Cannonball Run と呼ばれる伝統的な大陸横断ルートを使用。充電のための停車に車を駐車位置へ誘導する操作も含めて、全行程にわたって人の手が全く加わらなかったと報告されています。Tesla の公式 X アカウントもこの走行を取り上げており、同社も一定の意義を認めている様子です。
比較対象となる前回の記録は 2026年1月22日 に別チームが樹立したもので、逆方向のルートを 58 時間 22 分で走破した内容でした。今回はそれより約 8 時間半短い時間で完走していますが、走行距離が約 400 キロ短いため、記録の優劣を単純に論じることはできません。
技術的な観点から見ると、今回のバージョンでは AI の判断速度が従来より約 20% 向上しており、視界の悪い環境での認識精度も改善されています。自動運転の精度が着実に上がっていることは確かで、わずか 1 年余りの間に「32 回の介入が必要」だった状態から介入ゼロへと進化した軌跡は、開発の速度感を示しています。
