Cursor プログラミング・コーディング

Cursor Composer 2.5 リリース:中国 Kimi K2.5 ベースで上位モデル並みの性能を低コストで実現

Cursor Composer 2.5 リリース:中国 Kimi K2.5 ベースで上位モデル並みの性能を低コストで実現
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AI コーディングツールとして急成長する Cursor が、2026 年 5 月 18 日に新モデル「Composer 2.5」を公開しました。前バージョンのリリースからわずか 2 ヶ月というペースで、同社が OpenAI や Anthropic といった大手の AI モデルを利用するだけでなく、自社でモデルを開発する方向へと戦略を転換していることがうかがえます。

Composer 2.5 の土台となっているのは、中国の Moonshot AI が公開した「Kimi K2.5」というモデルです。Cursor はこれをそのまま使うのではなく、開発コストの 85% を自社独自の追加学習に費やしました。学習に使ったコーディング課題の量は前バージョンの 25 倍に上り、長時間の作業や複雑な指示への対応力が大きく改善されています。

性能面では、ソフトウェア開発の実力を測る業界標準のテスト「SWE-Bench Multilingual」で 79.8% のスコアを記録しました。Anthropic の Claude Opus 4.7 が 80.5%、OpenAI の GPT-5.5 が 77.8% であることを踏まえると、トップクラスのモデルと肩を並べる水準です。注目すべきはコストで、Standard プランの利用料金は Claude Opus 4.7 の約 10 分の 1 に抑えられています。企業が AI を大量に活用する場面では、この差は無視できない規模になります。

ただし、このモデルに関して企業導入がスムーズに進んでいくか、という点については疑問符がついています。前バージョンのリリース時、Cursor は Kimi ベースであることを当初公表しておらず、後から批判を受けました。今回はその反省から冒頭で明示しましたが、米国の政府機関や規制の厳しい業界では、中国発のモデルを基盤とする点で採用が見送られる可能性が指摘されています。

今後については、Cursor は SpaceX AI と組んで大規模な計算資源を使い、次世代モデルをゼロから開発中する、としています。Composer 2.5 は Kimi をベースとした最後のモデルとなる見込みで、次作が同社の真の実力を示すことになりそうです。