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Anthropic、Claude向けカスタムチップ設計チームの設立を正式発表

Anthropic、Claude向けカスタムチップ設計チームの設立を正式発表
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Anthropic が、2026 年 8 月 5 日、自社の AI モデル「Claude」専用のカスタムチップを開発する社内チームの設立を正式に認めました。同社がこの事実を公式に認めたのは今回が初めてで、今年 4 月に Reuters が報じた情報を改めて確認した形です。

同社の広報担当者は Business Insider に対し、「ハードウェアとソフトウェアの両面に精通したエンジニアを採用している」と説明しました。チップとモデルを一体で設計することで、Claude の処理速度と効率を高め、企業顧客が必要とする大規模な運用に対応することが狙いです。求人ポジションの年収は 32 万ドル(約 4,800 万円)から最大 48 万 5,000 ドル(約 7,275 万円)と高水準で、実際にチップを製造・出荷した経験が応募条件に含まれています。この点からも、研究の初期段階にとどまらず、実際の製品化を見据えた本格的な取り組みであることが読み取れます。OpenAI の独自チップ開発を主導した Clive Chan 氏をすでに迎え入れており、チーム体制は着実に整いつつあります。

ビジネスの成長も、今回の投資判断を後押しする背景にあります。Anthropic の年間経常収益(ARR)は 2026 年 4 月時点で 300 億ドル(約 4.5 兆円)を超え、2025 年末の約 90 億ドル(約 1.35 兆円)から短期間で大幅に拡大しました。利用規模が急増する中、推論にかかるコストの削減は経営上の重要課題であり、カスタムチップによってそのコストを約 50% 下げることを目標としています。

製造に関しては、サムスン電子の最先端 2 ナノメートルプロセスを選択肢として検討しています。また Google・Broadcom との長期契約を通じて、2027 年以降に大規模なカスタム TPU の利用枠も確保済みです。独自チップの開発はあくまで既存戦略の延長線上に位置づけられており、上記の Google、Amazon AWS の Trainium や Nvidia の GPU といった現行パートナーとの関係は引き続き維持される予定です。

こうした動きは Anthropic に限ったことではありません。OpenAI は 2026 年 6 月に Broadcom と共同開発したチップ「Jalapeño」を発表済みで、Meta も独自 AI ハードウェアの開発を進めています。主要な AI 企業の中で独自チップを持たなかった最後の一社が Anthropic でしたが、今回の発表でその状況に変化が生まれました。量産開始の時期や製造パートナーの最終決定はまだ明らかになっていませんが、ソフトウェアとハードウェアを一体で最適化する流れは業界全体に広がっており、Anthropic もその競争に本格的に加わった格好です。