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Anthropic、著作権訴訟で 15 億ドルの和解が最終承認

Anthropic、著作権訴訟で 15 億ドルの和解が最終承認
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米国時間 2026 年 7 月 21 日、サンフランシスコ連邦地裁は、 AI 開発企業 Anthropic と作家グループの間で争われていた著作権訴訟について、 15 億ドル(約 2,250 億円)の和解を最終承認しました。米国の著作権訴訟としては史上最大規模の和解です。

ことの発端は 2024 年 8 月にさかのぼります。作家の Andrea Bartz 氏ら 3 名が、 Anthropic が海賊版サイトから大量の書籍を無断でダウンロードし、 AI 「 Claude 」の学習に使用したとして訴えを起こしました。今回の和解が対象とするのは、 2021 年 6 月から 2023 年 8 月にかけて不正取得された約 482,460 冊です。

裁判では、フェアユースをめぐる争点と海賊版取得をめぐる争点が明確に切り分けられました。 2025 年 6 月、担当判事は「書店などで正規に購入した書籍を AI の学習データに使うことはフェアユース(著作権法上の公正利用)として認められる」と判断しています。この場合、著者への追加的な報酬義務は生じません。一方、海賊版サイトからの無断ダウンロードについては「取得手段そのものが違法であり、フェアユースは適用されない」と明確に線引きされました。つまり問われているのは「学習に使ったこと」ではなく「違法に入手したこと」です。

この違法取得の認定により、著作物 1 点あたり最大 15 万ドルの法定損害賠償が生じる可能性があり、対象書籍全体では数千億ドル規模に達するリスクがありました。 2025 年 12 月の公判を前に双方が和解に合意し、同年 9 月 25 日に仮承認、そして今回の最終承認へと至っています。

和解金は対象作品数に応じて按分され、違法取得 1 作品あたり約 3,000 ドル(約 45 万円)が著者や出版社に支払われます。対象書籍の約 91 %について権利申告がなされており、大半の権利者が受け取れる見通しです。弁護士費用は 1 億 156 万ドル(約 152 億円)が認められています。著者側からは「海賊版取得という違法行為の代償として 3,000 ドルは低すぎる」との批判も出ており、資金力のある AI 企業が大量の著作物を事実上安価に利用できてしまうとの懸念は残ります。

なお Anthropic をめぐる法的リスクはこれで終わりではありません。 2026 年 1 月には Universal Music Group など音楽大手から 30 億ドル(約 4,500 億円)規模の訴訟を起こされており、 AI の学習データと著作権をめぐる争いは業界全体で続いています。