Anthropic、Claude Opus 4.7 をリリース——コーディング性能が向上し競合を上回る

投稿者:

Anthropic は 2026 年 4 月 16 日、同社の最上位 AI モデル「Claude Opus 4.7」を正式に公開しました。プログラムを書く能力の強化、画像認識の精度向上、そして回答内容を自動でチェックする機能の追加が、今回の主な改善点です。料金は前のバージョンから据え置かれており、テキスト入力 100 万トークンあたり 5 ドル(約 750 円)、出力 100 万トークンあたり 25 ドル(約 3,750 円)です。

性能の比較という観点では、ソフトウェア開発の自動化を評価する業界標準のテスト「SWE-bench Pro」で 64.3% のスコアを記録しました。前バージョンの 53.4% を大きく更新し、OpenAI の GPT-5.4 が記録した 57.7% も上回っています。別の評価指標「SWE-bench Verified」でも 87.6% を獲得し、Google の Gemini 3.1 Pro(80.6%)を引き離しました。一方、研究者レベルの専門知識を問う問題では、Claude Opus 4.7 が 94.2%、GPT-5.4 Pro が 94.4%、Gemini 3.1 Pro が 94.3% と、主要 3 モデルの差はほぼなく横並びの状態です。

機能面でも注目すべき追加があります。画像の読み取り能力が大幅に向上し、従来の 3 倍以上の解像度に相当する画像も処理できるようになりました。また、難しい問題に取り組む際の「考える深さ」を段階的に調整できる新しい設定が追加されています。開発者向けには、コードのバグを専門的に洗い出す新コマンドや、処理量をあらかじめ上限設定できる機能もベータ版として提供が始まりました。

今回の発表では、Anthropic が安全性への懸念から一般公開を見送っている上位モデル「Mythos Preview」についても触れられています。同モデルは前述のテストで 77.8% を記録しており、今回公開された Opus 4.7 の 64.3% を大きく上回ります。Mythos Preview は現在、Amazon、Apple、Google、Microsoft、Nvidia など主要テクノロジー企業が参加する「Project Glasswing」コンソーシアムを通じて限定的に提供されており、Anthropic は関連する取り組みに最大 1 億ドル(約 150 億円)を充てることを表明しています。

ビジネスの観点からも、Anthropic の勢いは際立っています。Claude 全体の利用量は過去 1 年で約 5 倍に拡大し、開発者向けのコーディング支援ツール「Claude Code」だけで年換算 25 億ドル(約 3,750 億円)の売上規模に達しています。今回のリリースは、前バージョンの品質低下を指摘する声が開発者コミュニティで広がっていた時期と重なるだけに、信頼を取り戻す節目となりそうです。