OpenAI は 2026 年 4 月 16 日、開発者向けコーディングツール「 Codex 」の大規模アップデートを正式に公開しました。毎週 300 万人以上の開発者が使うこのツールに、業務の効率化につながる新機能が一度に複数追加されています。
注目の新機能が「バックグラウンド操作」です。 Codex が人間の代わりに Mac 上のアプリを自律的に操作できるようになりました。複数の処理を同時に走らせても、ユーザーが手元で行っている作業を妨げない点が特徴です。なお、この機能は EU 圏・英国・スイスではリリース時点で提供されていません。
アプリ内にブラウザ機能が搭載されたことで、開発中の画面を確認しながらその場でフィードバックを伝えられるようにもなりました。現時点では主にローカル環境での開発用途を想定しています。このほか、画像の生成・編集機能、複数のタスクを並行して処理するエージェント機能、過去のやり取りを記憶するメモリ機能(プレビュー版)、 Slack ・ Gmail ・ Notion といった業務ツールをまたいだ作業の自動化、さらに 90 以上の外部サービス連携も新たに追加されました。
今回のアップデートは、 OpenAI がデスクトップ上で展開する「スーパーアプリ」構想と深く結びついています。同社は 2026 年 3 月 19 日、 ChatGPT ・ Codex ・ AI ブラウザ「 Atlas 」を一つのデスクトップアプリにまとめる計画を明らかにしています。この統合プロジェクトはアプリ部門 CEO の Fidji Simo が主導し、社長の Greg Brockman がプロダクト全体の方向性を監督する体制です。スマートフォン向けの ChatGPT アプリは今回の統合対象には含まれません。
競合他社との競争も激しくなっています。 Anthropic の Claude Code は 2025 年 11 月に年率換算で 10 億ドル(約 1500 億円)の収益規模に達し、 2026 年 2 月には 25 億ドル(約 3750 億円)へと拡大しました。 Codex の利用規模は 2025 年 9 月時点で Claude Code の約 5 % に過ぎませんでしたが、 2026 年 1 月には約 40 % まで差を縮めています。今回のリリースが Anthropic の新モデル発表から数時間後というタイミングだったことも、両社の競争の激しさを示しています。
