Google は 2026 年 4 月 15 日、Mac 向けの Gemini アプリを正式にリリースしました。CEO のサンダー・ピチャイ氏が同日 X(旧 Twitter)で発表し、これにより ChatGPT・Claude・Gemini の主要 3 サービスがすべて Mac 専用アプリに対応したことになります。
これまで Mac で Gemini を使うには Chrome ブラウザか Web 版を利用するしかありませんでした。ChatGPT の Mac アプリは 2024 年 5 月、Claude は同年 10 月に登場しており、Gemini は後発での参入となります。なお Google は Mac 版の前日に Windows 版も公開しており、両プラットフォームへの対応をほぼ同時に進めていました。
開発面で特筆すべきは、アプリが Apple の開発言語である Swift で一から作られている点です。多くのアプリが複数の OS に対応するために汎用フレームワークを使うなか、Google はあえて Mac 専用の作り込みを選びました。ピチャイ氏によれば、社内の AI 開発支援ツール「Antigravity」を活用することで、アイデアの着想から動くプロトタイプまでわずか数日で到達し、100 日以内に 100 以上の機能を実装したとのことです。
使い勝手の面では、キーボードショートカット一つで素早く呼び出せる設計になっています。「Option+Space」でミニチャットを、「Option+Shift+Space」でフル画面を開けるほか、作業中の画面をそのまま Gemini に見せながら質問できる画面共有機能も搭載しています。画像・動画の生成にも対応しており、Dock やメニューバーからもアクセスできます。利用には macOS 15(Sequoia)以降と Apple Silicon 搭載の Mac が必要です。
料金は基本無料で、より高度な機能を使いたい場合は有料プランを選べます。「Google AI Plus」は月額 $7.99(約 1,200 円)、「Google AI Pro」は月額 $19.99(約 3,000 円)、最上位の「Google AI Ultra」は月額 $249.99(約 37,500 円)となっています。有料プランでは、ChatGPT など他の AI サービスで使っていた個人設定やチャット履歴を Gemini にインポートする機能も利用できます。これまで別のサービスで蓄積してきた会話履歴や好みの設定を持ち込めるため、乗り換えのハードルが下がる点はビジネス利用者にとっても注目のポイントです。
今後は、リアルタイムで会話できる Gemini Live のデスクトップ対応や、画面上に常駐する音声インターフェースの追加も予定されています。Apple との連携については、2026 年 6 月 8 日開幕の WWDC 2026 で詳細が明らかになる見通しで、iOS 27 や macOS 27 での Siri・Apple Intelligence との統合が発表されると見られています。Google 自身の新機能発表は、2026 年 5 月 19〜20 日の Google I/O 2026 が注目されます。
