Anthropic は 2026 年 4 月 14 日、 AI コーディングツール「 Claude Code 」のデスクトップアプリを大幅に刷新しました。対象は Pro・Max・Team・Enterprise の全プランユーザーで、 Claude API 経由でも利用できます。現時点では macOS と Windows に対応しており、 Linux 版は数週間以内に提供される予定です。
今回の刷新で最も大きく変わったのは、複数の作業を同時に進められる点です。これまでの AI コーディングツールは、エディタの中で一問一答をこなすアシスタントとして設計されていました。しかし実際の開発現場では、あるプロジェクトでコードを整理しながら、別のプロジェクトでバグ対応を進めるといった並行作業が当たり前になっています。新しい Claude Code はこうした働き方に合わせて設計しなおされており、複数の作業セッションを画面左のサイドバーから一元管理できます。
新機能の中でも注目したいのが「サイドチャット」です。 AI が作業している最中に疑問が生じても、ショートカットキー一つでサブの会話画面を開き、メインの作業を止めずに質問できます。そのほか、アプリ内で直接コードを編集・保存できるファイルエディタや、コマンドを実行できる統合ターミナルも追加されました。各パネルはドラッグ&ドロップで自由に並べ替えられるため、自分の作業スタイルに合わせた画面構成を作れます。 AI の動作ログについても、詳細・標準・要約の 3 段階から表示レベルを選べるようになりました。
同日には、人が画面の前にいなくてもタスクを自動実行できる「 Routines 」機能も発表されました。時間指定のスケジュール実行のほか、 GitHub へのプルリクエスト作成などを起点にして処理を自動で走らせることができます。実行できる回数はプランによって異なり、 Pro が 1 日 5 回、 Max が 15 回、 Team・Enterprise が 25 回となっています。
AI コーディング市場では競合の Cursor も同時期にマルチセッション機能を追加しており、開発者の取り込みをめぐる競争が激しくなっています。今回の動きは、 Anthropic が自社ツールの使用体験を外部プラットフォームに委ねず、自ら手掛けていく姿勢を示したものといえます。
