Waymo、ナッシュビルで自律走行タクシー配車サービスを開始

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自律走行技術を開発する Waymo が、2026年4月7日(現地時間)、米テネシー州ナッシュビルで一般向けの完全無人タクシー配車サービスを始めました。同社がサービスを提供する都市としては 11 番目となります。

サービスの背景にあるのは、Waymo と配車大手 Lyft が 2025年9月17日に結んだ提携です。車両の日常整備や充電インフラの運営は Lyft の子会社 Flexdrive が引き受け、専用の車両管理施設も新たに建設されます。乗車は当面 Waymo アプリからの招待制で、2026年後半には Lyft アプリからも呼び出せるようになる予定です。

当初のサービスエリアは約 60 平方マイル(約 155 ㎢)で、 Broadway や 12 South 、ミッドタウン、イーストナッシュビルといった中心部の主要エリアをおさえています。稼働台数は「数十台」にとどまり、高速道路の走行や空港への乗り入れはまだテスト中です。車両にはカメラ、 LiDAR 、レーダーに加え、緊急車両のサイレンを検知する音響センサーも搭載されています。

テネシー州のビル・リー知事は「テネシー州は自律型車両という先進的な移動手段で全米をリードしている」と述べ、進出を歓迎しました。また Waymo は、メトロ警察や消防署を含む約 700 名の緊急対応員を対象に、事前のトレーニングを済ませています。

事業全体の規模も着実に広がっています。2026年3月時点で Waymo は米国内 10 都市以上に約 3,000 台を展開し、週に 50 万件を超える有料配車をこなしています。1億7,000万マイル超の走行実績に基づくと、重傷事故の発生率は人間ドライバーの 13 分の 1 という水準です。共同 CEO のテケドラ・マワカナ氏は「2026年末には週 100 万件の配車を達成できる見通し」と語っています。

アナリストはロボタクシー市場が 2030年までに 1,000 億ドル(約 15 兆円)規模へ成長すると見ています。ただし、米国自動車協会( AAA )が2025年2月に実施した調査では、米国ドライバーの約 60% が完全自律走行車への乗車に抵抗感を持つと回答しており、技術の普及に向けた信頼づくりが今後の重要な課題として残っています。