テスラのヒューマノイドロボット「Optimus」、新しい「手」で高度な動作を実現

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テスラのヒューマノイドロボット「Optimus」が、新しくアップグレードされた手の技術を披露し、大きな注目を集めています。新型Optimusの手は、人間の手により近い機能を実現しており、合計で25の可動域を持つようになりました。この可動域の向上により、指や手首の動きがより複雑で柔軟になり、物体を正確に操作する能力が大幅に改善されています。

テスラは「Black Friday」にちなんで公開したデモ動画で、Optimusがテニスボールを次々とキャッチする様子を披露しました。この高度な動作は、ロボットの視覚システムと手の動きの精密な連携によって実現されており、テスラの自動運転車に使用されている「Tesla Vision AI」の活用が大きな役割を果たしています。

新しい手には、指や手のひらに適度な柔軟性と保護層が追加されており、物体をつかむ際の感覚を損なうことなく、衝撃を吸収する設計が施されています。また、アクチュエーターが前腕部に配置され、人間の腱に似た構造を採用することで、コンパクトな前腕部に多数のモーターを搭載することが可能になりました。

テスラは、Optimusの量産化を目指しており、2026年には他社への出荷も開始される予定です。またこのロボットは、テスラの工場での実用化テストが来年後半から始まる予定で、人間との協働作業で自動車の組み立てを進めていくことが期待されています。今回のアップグレードは、その実現に向けた重要な位置付けとなっています。