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SpaceX が AI 衛星「AI1」を公開し、史上最大の IPO を達成

SpaceX が AI 衛星「AI1」を公開し、史上最大の IPO を達成
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SpaceX は 2026 年 6 月 8 日(米国時間)、イーロン・マスク CEO が SNS「X」に約 30 分の動画を投稿し、AI 処理に特化した衛星「AI1」の設計を初めて公開しました。上場直前のタイミングでの発表は市場の注目を集め、2026 年 6 月 12 日には Nasdaq にティッカー「SPCX」として上場。1 株 135 ドル(約 20,250 円)で約 750 億ドル(約 11 兆 2,500 億円)を調達し、史上最大の IPO を達成しました。初日の株価は 19% 上昇し、時価総額は 2 兆ドル(約 300 兆円)に達しています。

AI1 衛星の最大の特徴は、通信ではなく「計算」を目的として設計されている点です。全長は 70 メートルとボーイング 747 を超える大型機で、宇宙空間で AI モデルを動かすために必要な電力を太陽光パネルで賄います。GPU モジュールは世代ごとに交換できる設計で、地上のデータセンターと同様に技術の進化に対応できる柔軟性を持たせています。初号機には Nvidia のコンポーネントが採用される見込みで、軌道高度約 600 キロメートルで運用されます。

製造拠点として、テキサス州バストロップに「Gigasat」工場の建設を発表しました。太陽電池から衛星本体まで一貫して製造する垂直統合型の工場で、2027 年の稼働開始を目指しています。まずプロトタイプ 2 基を 2027 年初頭に打ち上げ、その後、商業展開へと移行する計画です。さらに長期的には「Terafab」と呼ぶ超大型施設で年間 1 テラワット分の太陽光パネルを生産する構想も持っており、FCC には最大 100 万機の衛星打ち上げをすでに申請しています。

財務面を見ると、2025 年の売上高は 187 億ドル(約 2 兆 8,050 億円)と前年比 33% 増を達成しましたが、xAI の吸収合併に伴う損失が響き、純損益は 49 億ドル(約 7,350 億円)の赤字です。一方、Anthropic が月約 12 億 5,000 万ドル(約 1,875 億円)、Google が月約 9 億 2,000 万ドル(約 1,380 億円)を同社のデータセンタースペース利用料として支払っているとも報じられており、AI インフラ需要の高まりは収益機会として現実味を帯びています。

ただし、専門家からは「宇宙空間での冷却や打ち上げコスト、放射線環境がチップに与える影響は地上より深刻になりうる」との懸念が上がっています。マスク CEO 自身も「AI1 は最初の試み」と述べており、具体的な展開時期や規模についての約束は現時点では避けています。