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OpenAI の年換算収益、実態は約 500 億ドルと判明―AI 関連株が下落

OpenAI の年換算収益、実態は約 500 億ドルと判明―AI 関連株が下落
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2026 年 10 月 8 日、ロイター通信が Financial Times(FT)の報道を引用する形で、OpenAI の実際の収益規模が市場の想定を大きく下回ることが明らかになりました。

OpenAI が投資家に伝えた内容によれば、2026 年 9 月末時点の年換算収益は約 500 億ドル(約 7 兆 5,000 億円)です。ところが市場ではこれまで 680 億ドル(約 10 兆 2,000 億円)前後という数字が定着しており、実に約 200 億ドル(約 3 兆円)の開きがあることになります。

なぜここまで差が生じたのか、原因は収益の「測り方」の違いにあります。競合の Anthropic はクラウドパートナー経由の売上も含めて収益を報告しています。これに対して OpenAI は、自社に実際に入ってくる収益だけを計上する方式をとっています。投資家がこの違いを踏まえずに両社を比べて計算したため、700 億ドル(約 10 兆 5,000 億円)近い数字が独り歩きしてしまったということのようです。FT もこの点を指摘しており、事業が失速したわけではなく、あくまで数字の定義の問題だと説明しています。

実際、OpenAI の成長ペース自体は堅調です。第 3 四半期の年換算成長率は 77% に達し、企業向け(エンタープライズ)部門に限れば 107% と、3 桁成長を維持しています。

とはいえ、市場の受け止め方は厳しいものでした。報道が出た同日、Nvidia の株価が約 3% 下落し、Oracle が約 6%、CoreWeave に至っては約 8% の下落となりました。AMD・Broadcom・Intel・Super Micro Computer もそれぞれ 4〜5% 程度値を下げ、Nasdaq 全体でも午後の取引で 1.4% 下落しています。なかでも Oracle の落ち込みが目立ちますが、同社は OpenAI との間に 3,000 億ドル(約 45 兆円)規模のクラウド契約を抱えており、それが今後の収益の柱になると期待されていたためです。

OpenAI 自身の財務状況を見ると、2026 年 3 月に 1,220 億ドル(約 18 兆 3,000 億円)という過去最大規模の資金調達を終えており、手元資金には余裕があります。ただし 2025 年の財務諸表では、収益 130.7 億ドル(約 1 兆 9,600 億円)に対して損失は約 385 億ドル(約 5 兆 7,750 億円)と巨額で、黒字化は 2029〜2030 年頃になる見通しです。

今回の騒動は、AI 企業の数字をどう読むかという情報リテラシーの問題を改めて浮き彫りにしました。成長の実態よりも「数字の定義」が市場を動かしうる時代に、投資家にとっても開示内容を精査する重要性が増しています。