Metaが公開しているオープンソースの言語モデル「Llama」のダウンロード数が、前年同期比で10倍に増加し、約3.5億回に達したことが明らかになりました。直近1ヶ月だけでも2,000万回以上ダウンロードされており、オープンソースモデルの中でトップの座を獲得しています。
この急速な普及の背景には、いくつかの要因があります。まず、新バージョンのリリースです。2023年7月にLlama 2、2024年4月にLlama 3、2024年7月にLlama 3.1がリリースされ、最新のLlama 3.1では推論能力、コード生成、指示への追従などの機能が大幅に向上しています。
また、AWS、Azure、Google Cloud、NVIDIA、IBMなど、主要クラウドプロバイダーやハードウェア企業との提携が増加したことも普及を後押ししています。開発者がモデルをカスタマイズし、新しいデータセットで訓練できる柔軟性も評価されています。
実際に、AT&T、DoorDash、Goldman Sachs、Shopify、Zoomなどの大手企業が、様々な用途でLlamaモデルを活用しています。
今後の展開としては、405Bパラメータの最新モデルのマルチモーダル化や多言語対応の改良など開発が進められており、さらなる性能向上が期待されています。