Anthropic Google / DeepMind 資金調達

Google が Anthropic に最大 400 億ドルを出資—5 GW のコンピュート提供も合意

Google が Anthropic に最大 400 億ドルを出資—5 GW のコンピュート提供も合意
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2026 年 4 月 24 日、Google と Anthropic は大型の投資契約を正式に発表しました。Google はまず 100 億ドル(約 1 兆 5,000 億円)を即座に出資し、その後も一定の業績目標を達成した場合に最大 300 億ドル(約 4 兆 5,000 億円)を追加投資する計画です。合計すると最大 400 億ドル(約 6 兆円)規模の出資になります。

Google と Anthropic の関係は 2023 年にさかのぼります。当初 Google は 3 億ドル(約 450 億円)を出資して約 10 %の株式を取得し、その後も追加出資を繰り返してきました。今回の発表前時点での持ち株比率は約 14 %で、契約上の上限である 15 %に近い水準です。今回の出資額はその上限を超えないように調整されており、独占禁止法上の審査が生じない構造になっています。

資金の提供だけでなく、Google の親会社である Alphabet は Google Cloud を通じて膨大な計算処理能力も提供します。具体的には 5 GW 分のコンピューティングリソースを 5 年間にわたって提供する計画で、2027 年から順次稼働する予定です。Anthropic はもともと Google Cloud の専用 AI チップ( TPU )を主力インフラとして使っており、今回の合意によって両社のインフラ面での結びつきはさらに強まります。

今回の発表の 4 日前には、Amazon も Anthropic への投資総額を最大 330 億ドル(約 4 兆 9,500 億円)に引き上げると発表したばかりです。同じ週に二つの大型合意が相次いだことで、Anthropic が手にする出資コミットメントの合計は約 650 億ドル(約 9 兆 7,500 億円)に達し、AI モデルの学習に使える計算処理能力も合計で約 10 GW 分を確保した形になります。

Anthropicの事業そのものも急速に拡大しています。年間収益の換算値は 2024 年末の 10 億ドル(約 1,500 億円)から、2026 年 4 月初旬には 300 億ドル(約 4 兆 5,000 億円)へと跳ね上がりました。企業向け AI サービスの市場では、同社の AI「 Claude 」が API 経由のシェアで 32 %を占め、OpenAI の GPT-4o の 25 %を上回っています。米フォーチュン誌が選ぶ上位 10 社のうち 8 社が Claude を導入しており、年間 100 万ドル(約 1 億 5,000 万円)以上を支払う法人顧客は 1,000 社を超えています。

Anthropicの企業価値は 2025 年 2 月時点で 3,500 億ドル(約 52 兆 5,000 億円)と評価されていましたが、投資家の間ではすでに 8,000 億ドル(約 120 兆円)超での出資を希望する声も出ています。早ければ 2026 年 10 月にも株式上場( IPO )を検討しているとも報じられており、今回の Google との合意はその布石の一つと見ることもできます。AI インフラをめぐる大手クラウド各社の競争は、ここにきてさらに熱を帯びてきています。