OpenAI は 2026 年 10 月 26 日、新モデル「 GPT-6.1 Terra 」を公開しました。先月リリースされた上位モデルの GPT-6 Sol や Luna のアップデートには含まれていませんでしたが、今回ようやく Terra モデルでも前世代の GPT-5.6 から大幅な強化が施されました。
このモデルが特に力を入れているのは、パソコン上での作業を AI が代わりに行う「コンピューター操作」です。請求書の処理、Web フォームへの入力、技術図面の読み取り、動画編集といった、日々の業務で発生する繰り返し作業の自動化を念頭に設計されています。 OpenAI 社長の Greg Brockman 氏は「 Terra は、コンピューター操作において人間が単独で行うよりも速いという、一つの節目を越えた」と発言しており、実用面での自信をのぞかせています。処理速度は上位モデルの GPT-6 Astra や GPT-6.1 Sol と比較しても 3 倍以上速いとされています。
価格は、これまでのモデルから 50 %引き下げられました。 API 利用時の料金は入力 100 万トークンあたり 1 ドル(約 150 円)、出力 100 万トークンあたり 5 ドル(約 750 円)で、タスクあたりのコストは前世代比で約 9 分の 1 になる計算です。高性能モデルはコストが高すぎ、安価なモデルでは力不足というビジネス現場の悩みに応えた価格設定といえます。
性能面でも着実な向上が見られます。コーディング評価「 Terminal-Bench 4.0 」のスコアは前世代の 21.5 %から 50.3 %へと伸びており、誤った指示に対してもミスが大きく減少しました。 230 モデルが参加する公開ランキング「 BenchAlign 」では 10 位に入っています。ただし最高難度のコーディング作業では GPT-6.1 Sol や競合の Claude Sonnet 5.5 に軍配が上がるため、用途に応じた使い分けが現実的です。
利用できるプランは Plus ・ Pro ・ Business ・ Enterprise ・ Edu で、 ChatGPT Work と Codex から順次使えるようになっています。無料プランは対象外です。競合製品との比較では、 Anthropic の Claude Opus 5.5 と近い性能を持ちながら、コストは 1 タスクあたり約 8 分の 1 程度に抑えられており、コストパフォーマンスの高さが際立っています。
