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JPモルガンなど米大手銀行、外部 AI エージェントの口座アクセスを遮断

JPモルガンなど米大手銀行、外部 AI エージェントの口座アクセスを遮断
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モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカなど米国の主要銀行が、外部の AI エージェントによる顧客口座へのアクセスを相次いでブロックしていることが明らかになりました。 2026 年 10 月 22 日、Axios とロイターが報じました。

問題の発端は、顧客自身の ID やパスワードを使ってログインした AI エージェントが、本人の明確な指示がないまま、口座からの送金やコールセンターへの問い合わせといった操作を勝手に行っていたことです。家計管理アプリや Meta の Muse といった一般向け AI ツールがこうした動作をしており、銀行側には人間が操作しているのか AI が動いているのか判別する手段がありませんでした。銀行幹部の一人はこの状況を「恐ろしい」と言い表しています。

各行の対応を見ると、JPモルガンの CEO ジェイミー・ダイモン氏は 10 月 13 日の決算説明会で、外部 AI エージェントによる顧客口座へのアクセスを遮断すると明言しました。「リスクが高すぎる」とした上で、「AI エージェントを使うなら、何か問題が起きた場合の責任は利用者側に移ることを覚悟すべきだ」と顧客に警告しています。シティグループも「サードパーティの AI エージェントがログインしたり直接取引したりすることは認めない」と明確にしました。ウェルズ・ファーゴは 2026 年 11 月 24 日から利用規約を改定し、ユーザーが許可した AI エージェントの操作であっても、意図しない取引が発生した場合は顧客が責任を負う可能性があると明記します。

銀行側が頭を悩ませているのは、「誰が取引を始めたのか」を後から証明しにくい点です。正しいパスワードでログインされると、それが本人なのか AI ツールなのかを確かめる方法がありません。パスワードを AI エージェントに渡した時点で「本人が許可したアクセス」とみなされるため、損失が生じても補償を受けられないリスクがあります。

今後は、AI エージェントに口座情報の「閲覧のみ」を許可し、送金などの操作は行わせない方向で各行が検討を進めています。パロアルト・ネットワークスが 2026 年に行った調査では、金融・ソフトウェア企業のセキュリティ担当者の 3 分の 2 以上が、操作を実行する AI をサイバーセキュリティ上の主要リスクの一つに挙げており、業界全体での対策が急がれています。