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Baseten、判断に特化した AI モデル「mammoth-1」「elephant-1」を無償公開

Baseten、判断に特化した AI モデル「mammoth-1」「elephant-1」を無償公開
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米サンフランシスコのAIインフラ企業の Baseten は 2026 年 10 月 21 日、社内研究チーム「Base Labs」が手がけた 2 つの AI モデル「mammoth-1」と「elephant-1」をオープンソースで公開しました。

今回リリースされたのは「意思決定モデル」と呼ばれる種類の AI です。従来の生成 AI が質問に対して文章を返すのに対し、決定モデルは「この問い合わせはどの担当者に回すべきか」「このメールはフィッシングの疑いがあるか」といった判断を、選択肢ごとの確率として直接返します。文章を生成する手間が省けるため、処理速度が速く、コストも抑えられる点が特徴です。このカテゴリは、TypeSafe AI が 2026 年 9 月 15 日に判断に特化した類似モデル「Jev」を公開したことで注目が広がりました。

mammoth-1 は大規模版(パラメータ数 27B)、elephant-1 は軽量版(同 9B)という位置づけです。どちらも既存の言語モデル Alibaba の Qwen3.5 をベースに、約 621 万件の判断事例を用いて追加学習させています。処理速度は従来の推論モデルと比べて最大約 10 倍速いと Baseten は説明しており、「判断できない場合はあえて回答しない」という設計も盛り込まれています。誤った判断がリスクにつながる業務での活用を想定した仕様です。

性能評価の面では、mammoth-1 が業界標準の指標「Jev Decision Index 0.4」で 208 モデル中 1 位(スコア 71.24)を獲得しました。軽量版の elephant-1 も同サイズのモデルの中では最高評価を得ており、「Artificial Analysis Decision Index」では Liquid AI の上位モデルと並んで首位に立っています。ただし一部の比較数値は評価環境が異なるため、参考値として捉えるのが適切です。

両モデルは GitHub 上のコードホスティングサービス「Hugging Face」で無償公開されており、Baseten のクラウド API を通じた利用は 2026 年 10 月 27 日午後 11 時 59 分(PT)まで無料で試せます。Web 開発プラットフォームの Vercel 経由でも同じ期間、無料で利用できます。

Baseten は 2026 年 3 月時点の年換算売上高が 6 億ドル(約 900 億円)に達しており、前年比で約 1,900% の急成長を遂げています(調査会社 Sacra 調べ)。今回の公開は、同社が AI モデルの研究開発にも積極的に乗り出していることを示す動きといえます。