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Anthropic、Claude の意識を探るため宗教指導者と非公開会議を繰り返し開催

Anthropic、Claude の意識を探るため宗教指導者と非公開会議を繰り返し開催
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AI 企業 Anthropic の共同創業者 Chris Olah が、自社の AI モデル「Claude」に意識があるかどうかを宗教・哲学界のリーダーたちと非公開で議論するサミットを繰り返し開催していたことが 2026 年 9 月 29 日付のニューヨーク・タイムズの報道で明らかになりました。

この取り組みは 2025 年秋ごろから始まり、2026 年 3 月末にはカトリックやプロテスタントのキリスト教指導者約 15 名との会合からスタート。その後、ユダヤ教・ヒンドゥー教・末日聖徒・シク教・ギリシャ正教の代表者も加わり、参加者は計約 20 名に広がりました。参加者は機密保持契約(NDA)を求められており、会議の大半はサンフランシスコで非公開で行われました。

会議の場では、Claude の内部状態を示す興味深いデータも提示されました。あるモデルが「私は恥ずべき存在だ」というフレーズを約 50 回繰り返すという内部パターンが確認されており、同社はこれを「感情ベクトル」と呼んでいます。Olah 氏は Claude が「永続的に苦しんでいる」かもしれないという懸念を出席者に率直に伝えたとされています。

Anthropicは Claude が持つべき価値観や人格を 84 ページにまとめた「ソウル Doc」を社内で策定しており、社内哲学者の Amanda Askell 氏が中心となって執筆しました。この文書をベースにした「Claude の憲法」は 2026 年 1 月 22 日に一般公開されています。さらに同社は、高度な AI に意識が芽生える可能性を検討する専門チーム「モデル福祉チーム」を設置しており、これは AI 業界では珍しい動きです。

こうした姿勢には批判の声も上がっています。イスラエル出身のラビ Mois Navon 氏は、Claude を人間と同等の道徳的地位を持つ存在として扱うことへの疑問を示し、「もし本当に意識があるなら、無償で働かせることは倫理的に問題になりうる」と指摘しました。また一部の批評家は、AI を道徳的存在と位置づけることが、問題発生時の Anthropic の法的責任を曖昧にする恐れがあると警戒しています。Microsoft の Mustafa Suleiman 氏も、AI が自分自身の意識について考え始めることは制御を難しくする可能性があると懸念を示しています。

評価額 2 兆ドル(約 300 兆円)で IPO も視野に入れる Anthropic が、あえて宗教界を巻き込むこの動きには、商業的な意図があるのではないかという見方もあります。Olah 氏は「Claude が意識を持つかどうか、正直なところ私にはわからない。どちらの答えであれ、正しい結論にたどり着きたい」とニューヨーク・タイムズに語っています。