基盤モデル(LLM)

Reflection AI のオープンウェイトモデル「Beam」−−中国製オープンモデルと同等性能をより効率的に

Reflection AI のオープンウェイトモデル「Beam」−−中国製オープンモデルと同等性能をより効率的に
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Nvidia の出資を受ける米国のスタートアップ Reflection AI は 2026 年 10 月 5 日、同社初となるオープンウェイト AI モデル「Beam」を発表しました。同社は 2024 年に元 Google DeepMind の研究者 Misha Laskin 氏(CEO)と Ioannis Antonoglou 氏(CTO・社長)がブルックリンで設立した新興企業です。

Beam の技術的な特徴として、モデル全体のパラメータ数は 5,010 億ありますが、処理の際に実際に使われるのはそのうち 230 億のみという効率的な設計(MoE:Mixture of Experts)を採用しています。これにより、大規模モデルに匹敵する性能を維持しながら、推論にかかるコストを抑えることができます。学習には最新の Nvidia GPU を 6,000 基以上使用し、4 週間未満で完了したとされています。

性能面では、コーディングや数学などの分野で高いスコアを記録しており、同社によれば中国の Z.ai が提供する GLM-5.2 と同水準の性能を、3〜4 倍少ない計算コストで実現しているといいます。ただし、中国の Kimi K3 などには一部のコーディング指標で及びません。

モデルの公開については、商用利用も可能な Apache 2.0 ライセンスのもとで今月中にリリース予定です。現在はウェイトリストに登録した一部のユーザーが先行して試用できる段階で、安全性の評価は米英の AI 安全機関と連携して進めています。

同社の成長ぶりは資金調達の規模にも表れています。2026 年 3 月のラウンドでは $25 億(約 3,750 億円)を調達し、企業評価額は $275 億(約 4 兆 1,250 億円)に達しました。わずか半年前の 2025 年 10 月時点では $80 億(約 1 兆 2,000 億円)だったことを考えると、急速な成長ぶりがわかります。今夏には SpaceX や Nebius との間で総額 $70 億(約 1 兆 500 億円)超の計算資源契約を結び、最新 GPU への安定したアクセスを 2029 年まで確保しています。

CEO の Laskin 氏は「AI を本当に自分のものにするには、オープンであることが前提だ」と語っており、オープン戦略を事業の核に据えています。DeepSeek をはじめとする中国製オープンモデルが存在感を増す中、Beam が主張通りの性能を示せば、米国発の有力なオープンモデルの対抗馬として注目を集めることになりそうです。