Anthropic OpenAI

法人の AI 支出で OpenAI が Anthropic に差を縮める——Rampの最新データ

法人の AI 支出で OpenAI が Anthropic に差を縮める——Rampの最新データ
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企業の経費管理サービスを手がける Ramp が、米国企業の AI 利用動向に関する興味深いデータを公表しました。同社のコーポレートカードや支払いサービスを通じて AI ツールに費用をかけている 7 万社以上のデータをもとにしたもので、OpenAI と Anthropic の法人市場での競争が激化していることを示しています。

数字を見ると、2026 年 5 月に Anthropic が初めて OpenAI を逆転しました。シェアは Anthropic が 41 %、OpenAI が 39 %でした。7 月時点でも Anthropic が約 44 %、OpenAI が約 40 %とその差はひらいています。ただし Ramp のエコノミスト Ara Kharazian 氏は、直近の第 3 四半期のデータでは OpenAI の方が速いペースで伸びていると述べており、第 3 四半期が終わるまでに再び逆転している可能性もあると指摘しています。

Anthropicが急速に存在感を高めた背景には、コーディング支援ツール「 Claude Code 」の普及があります。エンジニアや開発者を中心に支持を集めたこのツールが足がかりとなり、採用企業の割合は 2023 年 6 月の 0.03 %から 2026 年 4 月には 34.44 %にまで拡大しました。まず技術に詳しい層を取り込み、そこから顧客層を広げていく戦略が結果につながったようです。

OpenAI の巻き返しを支えているのは、新しい主力モデル「 GPT-5.6 Sol 」です。コーディングや専門的な知識を要する業務での高い性能が評価され、開発者からの引き合いが強まっています。一方、Anthropicの「 Fable 5 」は顧客の利用データを Anthropic 側が 30 日間保持することを義務付けるという条件が企業側に敬遠され、想定よりも導入が進んでいない状況です。

全体の市場規模は着実に広がっており、Ramp の顧客企業のうち何らかの AI サービスに費用を払っている割合は、2026 年 7 月に約 56 %に達しました。ただし、両社ともに新規顧客の獲得ペースは落ち着いてきており、すでに AI を積極活用している企業の一部はオープンソースのモデルへの移行の検討を始めている状況が伺えます。

今回のデータは、あくまでも米国の中堅・成長企業における AI 支出の動向を示したものです。大企業や海外市場の状況を網羅しているわけではなく、参考情報として受け取る必要があります。また、新しいモデルが出るたびに利用サービスを切り替える企業が多いことも確認されており、顧客をつなぎとめる力が両社にとって共通の課題となっています。両社の競争の行方はまだ決まったわけではなく、不透明な状況です。