Anthropic は 7 月 20 日、最上位モデル Claude Fable 5 の利用プランを正式に確定しました。リリースから約 1 か月半にわたってアクセス条件が変更され続けてきた状況に、ようやく区切りがついた形です。
Fable 5 は 2026 年 6 月 9 日に登場した Anthropic の最新フラッグシップモデルで、ソフトウェア開発や科学研究など幅広い用途で高い性能を発揮します。ところがリリースのわずか 3 日後、モデルの安全対策を回避する手法が報告されたことを受け、米政府が輸出規制を発動。Anthropic は国籍をリアルタイムで確認できないとして、国内外を問わず全ユーザーへのアクセスを一時停止しました。規制は 6 月 30 日に解除され、7 月 1 日からサービスを再開しています。
再開後は 7 月 7 日を期限とした無料の試用期間が設けられましたが、その期限は 7 月 12 日、さらに 7 月 19 日へと 2 度延長されました。Anthropic は「需要の見通しが立てにくく、段階的に展開する必要があった」と説明しています。
7 月 20 日に確定した料金体系は 2 段階になっています。月額 $100(約 15,000 円)以上の Max プランおよび Team Premium プランの利用者は、週ごとの使用枠の最大 50% まで Fable 5 をプラン料金内で使えます。一方、Pro プランおよび Team Standard プランの利用者には $100(約 15,000 円)分のクレジットが一度だけ付与され、使い切った後は 100 万トークンあたり入力 $10(約 1,500 円)・出力 $50(約 7,500 円)の従量課金となります。
この価格設定は、競合サービスと比べると割高感が否めません。7 月 9 日に OpenAI が公開した GPT-5.6 Sol は、入力 $5(約 750 円)・出力 $30(約 4,500 円)と Fable 5 の半額以下です。独立機関のベンチマーク「Artificial Analysis Intelligence Index」では両モデルのスコアはほぼ同水準とされており、コストパフォーマンスの差は明らかです。Anthropic が当初想定していなかった Fable 5 のサブスクリプション組み込みに踏み切った背景には、こうした競合の動きがあったとみられます。
また同日、5 月 13 日から提供されていた Claude Code の週次利用上限の 50% 増量特典も終了しています。利用上限の縮小と Fable 5 の使用制限が重なるため、日常的に Claude Code を多用しているユーザーは実質的な利用可能量が大きく減る点に注意が必要です。なお、Anthropic で Claude Code を担当する Thariq エンジニアは、サーバー容量に余裕ができ次第 Fable 5 を通常プランに組み込む方針を示していますが、具体的な時期は明らかにされていません。
