投稿者: 近年、AI アシスタント（チャットボット）は目覚ましい発展を遂げています。今回、私は業務で ChatGPT、Gemini、Copilot、Claude の上位モデル（有料版）を使ってみましたので、その比較レビューをお届けします。今回は特に、ビジネスシーンにおける日本語の自然文に焦点を当てています。
まず、出力される回答の全体的な印象ですが、ChatGPT は冗長すぎ、Gemini は箇条書きが多すぎ、Copilot は短すぎる傾向にあります。一方、Claude はバランスが取れていて良いと感じました。
調べものに関しては、どのモデルも完璧とは言えず、時にはデタラメな情報を出力することもあるため、現時点では注意が必要です。ただ、Copilot は余計なことを言わない分、間違いが少ないように思えました。
長い文章の要約には Gemini が向いています。章立てと箇条書きで出力されるので、内容が理解しやすくなっています。逆に、要点を箇条書きにしたものから文章を生成する場合は、Claude の文章が最も自然な仕上がりでした。
新しいアイデアを出したり、ビジネスの分析をする際の相談相手としては、ChatGPT が便利です。冗長な出力が幸いし、その中に、ヒントになる情報が含まれていることがあるからです。
総じて、Copilot はどのシーンでも使い勝手が良くなく、Microsoft 365 への組み込みにも期待していましたが、現段階ではかなり使いづらいと感じました。
現在、ChatGPT、Gemini、Claude の有料版を維持し、それぞれの得意分野に合わせて使い分けています。基本的にはClaudeをメインで使用し、要約ではGeminiを、ClaudeのサブでChatGPTを使用しています。うまく使いわけることで、日々の業務が格段に楽になっていることを実感します。
生成AIアシスタントの分野ではしばらく ChatGPT が先行していましたが、最近では他社も得意分野において ChatGPT を上回るケースが出てきました。今後も複数のモデルが切磋琢磨をしていくことでより使い勝手が良くなっていくことを期待したいところです。
ただ、調べものに関しては、現在のやり方の延長では大きな改善は見込めないかもしれません。技術的に何か別のアプローチが必要だと感じています。当然各社ともその改善に力を入れていると思いますので、今後の開発状況を見守りつつ、何らかのブレークスルーに期待したいと思います。