Anthropic は 2026 年 4 月 23 日、AI アシスタント「Claude」に新たなコネクター 15 種を追加したと発表しました。今回対応したのは AllTrails、Audible、Booking.com、Instacart、Intuit Credit Karma、Intuit TurboTax、Resy、Spotify、StubHub、Taskrabbit、Thumbtack、Tripadvisor、Uber、Uber Eats、Viator です。これまで企業・教育用途が中心だったコネクター機能が、個人の日常的な場面にまで対象を広げた格好です。
連携できる内容は幅広く、実用的です。Spotify を接続すると、これまでの再生履歴をもとに音楽やポッドキャストをすすめてもらえるほか、「落ち着いた雰囲気の曲を集めたい」といった感覚的なリクエストでプレイリストを作ることもできます(Premium ユーザー向け)。食事まわりでは Uber Eats や Instacart でデリバリーを頼んだり、Resy でレストランを予約したりといった操作が、Claude との会話のなかで完結します。出張や旅行の計画なら Booking.com、Tripadvisor、Viator が使え、TurboTax との連携で確定申告の支援にも対応しています。
これらの連携を支えるのが、Anthropic が 2024 年 11 月に公開した Model Context Protocol(MCP)という共通仕様です。異なるサービスを同じ方式で AI に接続できるため、業界では事実上の標準として普及しています。OpenAI が 2025 年 3 月に採用し、Google DeepMind が同年 4 月に続きました。Claude のコネクターディレクトリは 2025 年 7 月の提供開始から約 1 年で 200 種を超えています。
使い勝手の面で注目したいのは、Claude が会話の流れから意図を読み取って、関連するコネクターを自ら提案してくれる点です。たとえばハイキングの話をしていると、能動的に AllTrails のおすすめコースが表示され、さらにそのコース時間に合わせた Spotify のプレイリストも提案されます。とはいえ、実際の購入や予約などお金が動く操作は、必ずユーザーが確認・承認してから進む仕組みになっています。
プライバシーについても明確な方針が示されています。連携アプリから取得したデータは Claude の学習には使わず、各アプリが他の会話内容を参照することもないと Anthropic は説明しています。Spotify 側も、音楽・ポッドキャストのコンテンツをトレーニングに提供しないと明言しました。また、広告や有料掲載を会話内に組み込まない方針も継続するとのことです。コネクターは無料プランを含む全プランで使え、Claude のサイドバーにある Customize タブの Connectors から追加できます。
