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OpenAI が GPT-5.5 をリリース、オムニモーダル統合と長文脈推論を強化

OpenAI が GPT-5.5 をリリース、オムニモーダル統合と長文脈推論を強化
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OpenAI は 2026 年 4 月 23 日(木)、最新の AI モデル「 GPT-5.5 」(開発コードネーム「 Spud 」)を公開しました。前バージョンの GPT-5.4 からわずか 7 週間でのリリースで、モデルをゼロから再構築した初の完全な作り直しとなります。

今回の最大の変化は、テキスト・画像・音声・動画といった異なる種類の情報を、一つのモデルでまとめて扱えるようになった点です。これまでは種類ごとに別々の仕組みで処理していましたが、今回は根幹部分から統合されました。また、長い文書や会話を一度に読み込んで処理する能力も大幅に向上しており、関連するベンチマークのスコアは前バージョンの 36.6% から 74.0% へと約 2 倍に伸びています。

性能面では、 Anthropic が 4 月 16 日に公開した競合モデル「 Claude Opus 4.7 」と互角の戦いを演じています。両社が公表している 10 項目の評価指標のうち、 GPT-5.5 は自律的な PC 操作やコマンドライン作業といったツール系タスクの 4 項目でリード。一方、論文読解や高度な推論、ソフトウェア開発関連の 6 項目では Claude Opus 4.7 が上回っています。どちらが総合的に優れているとは言い切れない状況です。

料金体系については、個人向けの ChatGPT Plus(月額 20 ドル、約 3,000 円)から法人向けの Business・ Enterprise プランまで、有料プランのユーザーが利用できます。開発者向けの API 料金は入力 100 万トークンあたり 5 ドル(約 750 円)、出力が 30 ドル(約 4,500 円)となっており、前バージョンの入力料金から 2 倍に値上がりしています。

なお、安全性についても注目すべき点があります。 OpenAI は GPT-5.5 のサイバーセキュリティ分野での悪用リスクを「高い」と自己評価しており、英国の AI 安全機関が実施したテストでは、熟練した専門家でも 20 時間かかるとされる高度なサイバー攻撃を模したシミュレーションを 10 回中 1 回クリアしたと報告されています。

OpenAI のチーフサイエンティスト Jakub Pachocki 氏は「近い将来、さらに大きな進化が続く」と発言しており、今後も短いサイクルでの新モデル投入が予想されます。