Apple、新 Siri をスタンドアロンアプリとして開発中——WWDC 2026 で発表へ

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Apple が音声アシスタント「 Siri 」の大規模な刷新に取り組んでいます。 Bloomberg の Mark Gurman 氏の報道によれば、新しい Siri は ChatGPT や Claude のような独立したチャットアプリとして生まれ変わる予定で、詳細は 2026 年 6 月 8 日開幕の開発者向けイベント WWDC で発表される見込みです。

新しい Siri アプリは iPhone・ iPad・ Mac に対応し、テキストと音声の両方で会話できます。過去のやり取りを一覧から呼び出したり、お気に入りに登録したりといった機能も備わっており、使い勝手は ChatGPT に近い印象です。会話画面はメッセージアプリに似たチャット形式で、文書や写真を添付して質問することも可能になります。

アプリ単体にとどまらず、システム全体にも変化が及びます。各アプリのメニューに「 Ask Siri 」ボタンが追加され、たとえばメール内の文章を選択してそのままカレンダーに予定を登録したり、関連情報を調べたりといった操作が手軽にできるようになります。

ビジネス観点で注目したいのが「 Extensions 」と呼ばれる新機能です。 iOS 27 では Claude・ Gemini・ Copilot・ Grok・ Perplexity など競合する AI サービスを Siri に接続できるようになり、 App Store に専用コーナーが設けられる予定です。 Apple にとってこれは単なる利便性向上にとどまらず、収益機会でもあります。 App Store 経由で AI サービスの購読が成立した場合、売上の 30 % が Apple に支払われる仕組みになる見込みだからです。なお、すでに各社のウェブサイトや自社アプリで直接契約しているユーザーが、そのアカウントのまま Siri に接続できるのかどうかについては、現時点では明らかになっていません。 WWDC での正式発表を経て、具体的な仕様が明らかになるとみられます。

ただし、開発は順調ではありません。 Google Gemini との技術連携で問題が発生しており、 2026 年 3 月 30 日リリースの iOS 26.5 ベータにも新機能は盛り込まれませんでした。一般ユーザーが実際に使えるようになるのは、 iOS 27 が公開される 2026 年 9 月以降になりそうです。

ソフトウェア担当責任者の Craig Federighi 氏はかつてチャット形式への移行に否定的でしたが、 ChatGPT の急速な普及を前に方針を転換せざるを得なかった格好です。世界で約 20 億台の Apple デバイスが普及していることを考えると、新 Siri の影響力は競合サービスを上回る可能性もあります。