Perplexity が、新しい AI モデル「 DeepSeek R1 」を導入したことを発表しました。このモデルは、Web 、モバイル、MacOS の各プラットフォームで利用可能で、Pro Search 機能を通じて体験できます。
Perplexity で使用する DeepSeek R1 モデルは、米国とヨーロッパのサーバーに置かれています。これにより、ユーザーのデータがDeepSeekや中国と共有されることがなく、プライバシー保護の面で高い信頼性を確保しています。また、従来の DeepSeek アプリで見られたような検閲(中国にとって不利な質問に関する検閲)は完全に排除され、あらゆるテーマについて偏見のない正確な回答を得られるようになりました。
このモデルは、従来の高性能 AI モデル( OpenAI の o1 モデルなど)と比べて開発・運用コストが大幅に低く抑えられている一方で、高い性能を発揮することが特徴です。質問への回答をはじめ、要約、コード生成、数学問題の解決など、幅広いテキストベースのタスクに対応しています。
利用制限については、Pro サブスクライバーは 1 日 500 回の DeepSeek R1 Pro Search を利用できる一方、無料ユーザーは 1 日 5 回まで利用が可能となっています。
筆者の視点:Perplexity が裏で利用するモデルとして DeepSeek の R1 を導入したという発表をしました。Perplexity の CEO は DeepSeek がリリースされてから各種インタビューで、その利用料があまりにも安価なため、ユーザーにとってもメリットが大きく、自社に導入を検討せざるを得ない、と答えていました。
今回は、オープンソースで公開されているR1モデルに様々な修正を加え、検閲などを取り除いた上で、独自のサーバー上で動かし、利用しているようです。今後もこのように利用する企業は増えることが予想されます。そうなると、OpenAIをはじめとした商用モデルも既存のモデルに関しては、利用料を大幅に下げていく必要が出てくるでしょう。