オラクル、世界最大ゼタスケールのAIクラウドを発表 – 2025年上半期に提供開始

オラクルは、NVIDIA Blackwell GPUを搭載した世界初のゼタスケールクラウドコンピューティングクラスターを発表しました。最大131,072個ものGPUを搭載し、理論上のピーク性能は驚異の2.4ゼタFLOPSを誇ります。これは、他の大手クラウドプロバイダーと比べても圧倒的なGPU数であり、世界最速のスーパーコンピューターをも凌駕します。

このクラスターは、超低遅延ネットワーク、HPCストレージオプションなど、高性能なAIワークロードに対応するための様々な機能を備えています。NVIDIA Blackwell GPU搭載システムは2025年上半期に利用可能になる予定です。

ただし、「ゼタスケール」という表現には注意が必要です。オラクルが主張する2.4ゼタFLOPSは、AI向けの低精度計算における性能であり、科学計算で一般的に使われる高精度計算とは異なります。

WideLabsやZoomなどの企業は、すでにオラクルのAIクラウドを活用しています。オラクルは、クラウド市場では後発組で、アマゾン、マイクロソフト、Googleに次ぐ4番目に位置していますが、最新のAIインフラを武器に巻き返しを図っています。