Mistral AIが高性能なオープンソースのコード生成AI「Codestral」を発表

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フランスのAIスタートアップMistral AIが、80以上のプログラミング言語に対応し、コード生成タスクに特化したオープンソースの生成AIモデル「Codestral」を発表しました。Codestralは、22B(220億)のパラメータを持ち、既存のコード生成モデルと比較して、パフォーマンスとレイテンシのバランスにおいて優れた成績を示しています。

Codestralは、Python、Java、C、C++、JavaScript、Bashなど、80以上のプログラミング言語に対応しており、コーディング機能の補完、テストの作成、部分的なコードの補完などの多様な機能を備えています。CodeLlama 70BやDeepseek Coder 33Bなどのライバルモデルを、HumanEvalやRepoBenchなどの主要なベンチマークで上回る性能を示しています。

このモデルは、Mistral AI Non-Production Licenseの下でオープンに利用可能であり、研究やテスト目的で使用できます。現在はHugging Faceからダウンロードできるようになっています。

Codestralは、開発者の時間と労力を節約し、エラーやバグのリスクを軽減することができます。また、開発者のコーディングスキル向上にも役立ちます。開発者コミュニティからは、「これまでになかったパブリックな自動補完モデル」「高品質なパフォーマンスを求める人にも強くお勧め」といった好意的なフィードバックが寄せられています。

Mistral AIは、直近の資金調達ラウンドで6億ドル(約940億円)の調達を目指していると報じられ、マイクロソフトとの資金・業務提携も行うなど、AI業界で注目を集めています。同社は次々と印象的な開発を進めており、世界のトップAI企業と競争力を持つ存在として認知されつつあります。Codestralの発表は、Mistral AIにとって大きな前進であり、今後の活躍が期待されます。