中国の自動運転スタートアップであるPony AIは、このほど米国ナスダック市場での新規株式公開(IPO)を通じて、2億6,000万ドル(約390億円)の資金調達に成功しました。この結果、同社の評価額は約45億ドルに達しています。
Pony AIは、2000万株の米国預託株式(ADS)を1株あたり13ドルで公開し、当初の価格帯上限での価格設定となりました。さらに、戦略的投資家からの追加調達も含めると、総調達額は約4億1,340万ドル(約620億円)に上ります。
同社は2016年に設立され、ロボタクシーやロボトラック、個人所有車向けの自動運転技術開発を手がけています。従業員数は1,359名で、そのうち研究開発チームが601名を占めています。直近の9ヶ月間の収益は、前年比85.5%増の3,951万ドル(約59億円)となっています。
経営陣については、CEO彭軍氏が株式17.3%、議決権55.6%を保有し、CTO楼天城氏が株式6.1%、議決権19.5%を保有しています。主要な投資家には、トヨタ、GAC、Nio Capital、Sequoia China、IDG Capitalなどが名を連ねています。
今回のIPOは、Pony AIが米国市場での存在感を高め、国際的な成長と技術開発の加速に向けた重要なステップと位置づけられています。しかし、IPO後の株価は一時的に上昇したものの、最終的には7.7%下落し、12ドルで取引を終えました。同社の今後の業績と市場での評価が注目されます。