Perplexity、Android向け新AIアシスタント「Perplexity Assistant」発表 – 日常タスクを自動化しGoogleやAppleに挑戦

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AI スタートアップの Perplexity AI は、2025 年 1 月に Android 向けの新しい AI アシスタント「 Perplexity Assistant 」を発表しました。このアシスタントは、Google Gemini や Apple の Siri といった既存の音声アシスタントに挑む形で登場し、日常のタスクを効率化するための多彩な機能を備えています。

Perplexity Assistant は、アプリ間でのタスクを自動化し、Uber のライドや OpenTable を使ったレストラン予約、Spotify や YouTube での音楽再生、リマインダーやカレンダーイベントの設定などが可能です。またスマートフォンのカメラを使用して周囲の物体や画面上の内容を分析し、それに基づいて質問に答えることができます。

一連のタスク間で文脈を保持する能力もあり、例えばレストランを検索し、そのまま予約まで一貫して行うことができます。Perplexity 独自の検索エンジンを活用して最新情報を取得し、即時性の高い情報提供も可能です。

現在、日本語を含む 15 言語に対応しており、幅広いユーザー層に利用可能です。基本機能は無料で提供され、Pro プランは月額 19.99 ドルとなっています。

現時点では Android 限定で提供されています。iOS は Apple の承認待ち、というステータスのようです。一部機能にバグや精度不足が報告されているなど、課題も指摘されています。


筆者の視点:Perplexity Assistant は、OpenAI の Operator が発表される前日に公開されました。しかし、話題はすっかり Operator に奪われ、Perplexity の発表は薄れてしまいました。本来、機能的には同じようなものなので、先に発表した方が有利に思えますが、やはり ChatGPT のもつ「ブランド力 (= 先行者利益)」が圧倒的だということを改めて認識させる結果となりました。

今回、Perplexity が打ち出したスマホ内のエージェントのあり方は、今後 Apple の Siri などにも影響を与え、類似の機能を備えた形でリリースされてくるものと思われます。「正規版」が同等の機能で登場したきた時に Perplexity はどこまで独自性を訴求して利用者を増やしていくことができるのか。Perplexity にとってこの分野も厳しい戦いとなりそうです。