OpenAI、Google I/Oに合わせてAI検索サービスを発表か?

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OpenAIが現地時間5月15日(月)に、新しい「AIを搭載した検索サービス」を発表する可能性があることが複数のソースから明らかになりました。この発表は、Googleの年次カンファレンス「Google I/O」と同じタイミングで行われ、OpenAIがGoogle検索に真正面から挑戦する姿勢を示しています。

OpenAIの新しい検索サービスは、同社の主力製品であるChatGPTの拡張版になると見込まれています。ChatGPTがウェブから直接情報を取得し、引用元を明示することで、より正確でリアルタイムな情報提供が可能になると期待されています。また、テキストの回答だけでなく、関連する画像(図表や説明イラストなど)を含めることも検討されているようです。

現在、OpenAIはChatGPTの有料会員向けに、MicrosoftのBingとの連携により、限定的な検索機能を提供しています。しかし、この機能には情報の正確性や機能面での問題点が指摘されています。新しい検索機能の導入により、ChatGPTの能力が大幅に向上し、より高度な検索機能への扉が開かれる可能性があります。

現在、Googleは検索エンジン市場で圧倒的な地位にありますが、今回のOpenAIの新しい検索サービスは、それに対抗するものとなりそうです。同様のサービスは、AI検索スタートアップのPerplexityが先行していて、一部ユーザーから圧倒的な支持を得ていますが、それとも競合することになるでしょう。Perplexityは元OpenAIの研究者が設立した企業で、AIネイティブな検索インターフェースで非常に注目を集めています。

ChatGPTは、2022年後半のリリース後、月間アクティブユーザー数が1億人に達する最速のアプリケーションとなりましたが、その後、競合他社の登場などでトラフィックの伸びが停滞していることもあり、ユーザー基盤のさらなる拡大が求められています。新しい検索機能の導入は、ChatGPTの価値を高め、ユーザーの定着につながると期待されます。

一方、Googleは独自の生成AI機能を発表していますが、従来型のビジネスモデルからの転換が難しく、PerplexityのようなAI検索サービスへの対応が遅れていると指摘されています。このまま放置していると、近い将来、PeplexityやOpenAIの参入により、検索市場での優位性を失う可能性もあります。まずは5月15日にリリースされるOpenAIの検索サービスがどういうものとなるのか、注目したいと思います。