OpenAIのCTO Mira Murati氏が退任、同時に営利企業への転換を計画が明らかに

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OpenAIのCTOを務めていたMira Murati氏が、6年半の在籍期間を経て退任することを発表しました。Murati氏は2024年9月25日にXで退任の意向を表明し、「自分の探索のための時間を作りたい」と述べています。Murati氏はOpenAIで中心的な役割を果たしてきており、2023年末にCEO Sam Altman氏が一時的に解任された際には、一時的にCEOに任命されるなど、重要な立場にありました。

Murati氏の退任発表と同時期に、OpenAIが営利企業への転換を計画しているという報道がありました。主な変更点として、非営利部門による管理から営利企業への移行、Sam Altman氏への約7%の株式付与の可能性、公益法人(public benefit corporation)への移行の検討が挙げられています。これらの変更は、OpenAIをより投資家にとって魅力的にする目的があるとされています。

Sam Altman CEOは、幹部の退任と再編計画の間に直接的な関連性はないと否定し、取締役会は約1年前から独立して再編を検討してきたと述べています。OpenAIは、AIが全ての人々に恩恵をもたらすという使命に引き続き注力するとしていますが、具体的な再編の詳細やタイムラインはまだ明らかになっていません。

この構造改革により、OpenAIはより伝統的な営利企業に近づくことになり、投資家にとってより魅力的な存在になる可能性があります。一方で、AIの倫理的な開発という当初の使命との整合性が問われる可能性もあります。

OpenAIの創業メンバーが次々と退社していることも注目すべき点です。11人の創業メンバーのうち、現在も3人が会社に残っていますが、多くの創業メンバーや幹部が退職しています。