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OpenAI が ChatGPT を「スーパーアプリ」へ刷新、Codex や AI エージェントを統合

OpenAI が ChatGPT を「スーパーアプリ」へ刷新、Codex や AI エージェントを統合
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OpenAI が ChatGPT を大幅に作り直し、コーディングツールや AI エージェントを一つにまとめた総合プラットフォームへと転換する計画を進めていることが、Financial Times の報道で明らかになりました。社内幹部は同紙に対して「チャットは死んだ(Chat is dead)」と断言しており、これまでの「質問して答えをもらう」というシンプルな使い方から、もっと複雑な業務を自動でこなすツールへとシフトする方向性を明確に打ち出しています。

この刷新は「数週間以内」に始まる予定で、まずウェブサイトとスマートフォンアプリのアップデートとして反映される見込みです。パソコン版では ChatGPT・コーディングツールの Codex・ウェブブラウザの Atlas が一画面に統合され、ツールをいちいち切り替える手間がなくなります。旅行の手配やスケジュール管理、プログラムの作成と公開といった、複数のステップにまたがる作業を AI が自律的に進める機能も搭載される予定です。

こうした大規模な刷新の背景には、収益構造への危機感があります。ChatGPT の週間利用者数は 9 億人を超えていますが、実際に料金を払っているのは約 4 % にすぎないとされています。それに対し、コーディングツールの Codex は週間利用者が 500 万人超で、大半が有料ユーザーです。月額料金も ChatGPT Plus の 20 ドル(約 3,000 円)に対し、Codex Pro は 100 ドル(約 15,000 円)と 5 倍の差があります。OpenAI としては、より多くのユーザーに付加価値の高いサービスを使ってもらい、一人あたりの収益を引き上げたい考えです。

社内の体制も変わっています。共同創業者でプレジデントの Greg Brockman が製品戦略の指揮を正式に引き継ぎ、ChatGPT と Codex を一体のサービスとして作り直す方針を社内に示したと、先日 Wired が報じています。また Codex の成長を主導してきたエンジニアの Thibault Sottiaux が、一般消費者・法人・開発者向けの主要製品を横断して統括するポジションに就きました。

財務面では急成長が続いており、年間収益は 2023 年末の約 20 億ドル(約 3,000 億円)から 2026 年 2 月には約 250 億ドル(約 3 兆 7,500 億円)へと、約 2 年で 12 倍以上に拡大しています。ただし 2026 年には 140 億ドル(約 2 兆 1,000 億円)の損失も見込まれており、黒字化には時間がかかる見通しです。OpenAI は 2026 年 6 月 8 〜 9 日に米国の証券当局 SEC へ上場申請書類(S-1)を秘密裏に提出し、時価総額約 1 兆ドル(約 150 兆円)を目標とした株式上場(IPO)の準備を本格化させました。今回のスーパーアプリ化は、上場を前に「稼げるビジネスモデル」を投資家に示すうえでも、欠かせない一手となっています。