ロボット

Odyssey、複数のロボットや車両を単一モデルで制御する「Odyssey-3」を発表

Odyssey、複数のロボットや車両を単一モデルで制御する「Odyssey-3」を発表
文字サイズ

パロアルトを拠点とする AI スタートアップ Odyssey は、 2026 年 9 月 15 日、ロボット・自動運転・ドローン・ビデオゲームといった異なる分野を一つのモデルでまとめて制御できる「 Odyssey-3 」を発表しました。公開リリースは数週間以内を予定していますが、現時点では外部の開発者が実際に試せる状態ではありません。

これまで、ロボットや自動運転システムの開発では、用途ごとに専用のモデルを一から学習させる必要がありました。 Odyssey-3 はこのアプローチを変えようとしています。大量の映像データを学習した一つの共通モデルを土台とし、それぞれの機器やタスクに合わせた小規模な追加学習だけで動作させられる仕組みを目指しています。開発コストや学習データの削減が期待される点が、業界から注目を集める理由の一つです。

公開されたデモ映像では、照明環境が変わっても動作を継続するヒューマノイドや、数十時間分のデモ映像を学習して物を注いだり拭いたりできるようになったロボットアームの様子が紹介されました。自動運転では、シミュレーションだけで学習したモデルがインドの実道路でリアルタイムに走行し、実際の走行映像で学習したモデルと比べて約 77 %の距離をドライバーの介入なしで走れることが確認されています。ゲームの分野でも、 Grand Theft Auto V でのプレイを学習したモデルが、追加の学習なしに Red Dead Redemption 2 や Sleeping Dogs といったゲームでも動作する初期事例が報告されています。

資金面では、シリーズ B ラウンドで 3 億 1,000 万ドル(約 465 億円)を調達し、企業評価額は 14 億 5,000 万ドル(約 2,175 億円)となっています。 Natural Capital が主導し、 Amazon ・ GV ・ AMD Ventures ・ EQT ・ IQT などが参加しました。クラウドには AWS を優先パートナーとして採用し、 AWS Trainium 上でモデルを学習させる方針です。

ただし、モデルの規模や学習データの詳細は公開されておらず、現段階では第三者が内容を独立して検証することは難しい状況です。自動運転のデモも同社内のモデル同士を比較したものであり、他社の商用システムとの横並び比較はまだ行われていません。正式な公開リリース後に、外部からの詳しい評価が進むことが期待されます。