ノルウェーの1X Technologies、家庭用ヒューマノイドロボット「NEO Beta」を発表

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ノルウェー発祥のヒューマノイドロボット開発会社「1X Technologies」が2024年8月30日に、新しいヒューマノイドロボット「NEO Beta」を発表しました。NEO Betaは、かなり人間に近い動作ができるようになっており、家庭での使用を想定して開発された二足歩行ロボットです。

NEO Betaの主な特徴は、身長165cm、重量約30kg(最終版では25kgを目標)と人間に近い体格を持ち、柔らかい外装とクッション性のある素材で衝突時の安全性を確保していることです。また、歩行、ジョギング、階段の昇降が可能で、最大75kgまでの重量物を持ち上げることができます。AIを活用することにより経験から学習し、能力を向上させる機能も備えています。

1X Technologiesは安全性を最優先事項としており、NEO Betaには柔らかい外装や挟み込みが起こらないデザインなど、人間との安全な共存を追求した設計が施されています。

今後の展開としては、2024年中に限定数のNEO Betaを家庭に試験導入し、研究開発を進める予定です。また、ノルウェーのモス工場で量産体制を確立し、将来的には家事や日常的なタスクを支援するロボットを普及させることを目指しています。価格は未発表ですが、競合製品よりも手頃な価格設定を予定しているとのことです。

1X Technologiesは、2014年にノルウェーのモスで設立され、現在はカリフォルニア州マウンテンビューに本社を置いています。2023年3月のシリーズA2ラウンドでは、OpenAI Startup Fund(リード投資家)やTiger Globalなどから資金調達を開始し、2024年1月のシリーズBラウンドでは調達額が1億ドル(約147億円)に達しました。

NEO Betaは、家庭用ロボット市場に新たな風を吹き込む可能性を秘めており、今後の展開が期待されます。1X Technologiesの取り組みが、家庭用ロボットの普及と発展にどのような影響を与えるのか注目が集まります。