MicrosoftがEdgeブラウザ向けのAIアシスタント機能「Copilot Vision」を発表

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Microsoftは最近、同社のブラウザであるEdge用の新機能「Copilot Vision」を発表しました。この革新的な機能は、ユーザーのウェブブラウジングをリアルタイムで支援するAIアシスタントで、ウェブページの内容を理解し、ユーザーと対話しながら様々なサポートを提供します。

現在、Copilot Visionはプレビュー版として、米国の一部のCopilot Pro(月額20ドル)会員のみが利用可能となっています。この機能はオプトイン方式で、ユーザーが明示的に有効化する必要があり、セッション中のデータやコンテキストは保存されないため、安全性にも配慮されています。

Copilot Visionの主な用途として、例えば、オンラインショッピングのアシスト、旅行計画の立案支援、ウェブコンテンツの分析と解説、製品比較やおすすめ情報の提供などが挙げられます。特に情報が多くて混乱しやすいウェブページを扱う際に役立つとされており、ユーザーが必要とする情報を迅速に提供することが期待されています。

Microsoftは段階的にアクセス範囲を拡大し、より多くのPro会員に提供していく予定です。これは、同社のAIアシスタント計画の一部で、2024年1月には次世代AIエージェントのリリースも予定されています。

究極的にはAGI(Artificial General Intelligence)に向けて各社が様々なアプローチをしていますが、今回のマイクロソフトのこの動きもAIモデルの「エージェント化」の流れを汲むものと言えるかと思います。「エージェント」とは何か、は定義の分かれるところですが、基本的な定義としては、「(聞かれたことに答えるだけでなく、自律的に)なんらかの作業をしてくれるもの」というところは共通理解です。今回の機能も単純なものではありますが、そうした作業をサポートしてくれるものだと言えます。