米フロリダ州ダニアビーチに本社を置くIntelePeerが、1.4億ドル(約196億円)の資金調達を行いました。IntelePeerは、カスタマーサポートセンター向けのシステムなどを提供している非公開企業で、2003年に創業しています。
この資金調達は、株式と負債の混合形式で行われ、Savant GrowthとVantagePoint Capital Partnersが主導しました。また、Vector Capitalの子会社であるVector Velocityが負債ファイナンスを主導しています。
IntelePeerは、最近同社のシステムにAIエージェントを組み込むことで急速な売上の成長を見せています。今回の資金調達は、この取り組みをさらに拡大するために行いました。調達した資金は、AIエージェント導入の拡大と強化、プラットフォームとR&Dへの継続的な投資、製品開発チームの強化、営業およびマーケティング活動の拡大などに活用される予定です。
IntelePeerのAIソリューションは急速に成長しており、最近の四半期では契約済み年間経常収益が160%増加しました。Gartnerの予測によると、AI分野は全体的に50%以上の成長が見込まれていますが、IntelePeerはこれを上回る100%以上の成長を達成しています。同社の現在の年間売上は約2.7億ドル(約415億円)です。
IntelePeerのソリューションは、音声、メッセージングなどの顧客とのやり取りを自動化し、顧客対応コストを10分の1に削減することを目指しています。ある顧客の事例では、年間6000万件以上の受信対応を自動化し、70%の完全オートメーションを達成したとしています。
IntelePeerのCEOであるFrank Fawzi氏は、AIを今後30年間続く技術の波と位置づけ、同社がこの波の最前線で革新と効率化を推進する準備が整っていると述べています。同社は年末までに従業員数を10%以上増加させる計画で、特に製品R&Dと営業・マーケティング部門に注力するとしています。