Google / DeepMind 基盤モデル(LLM)

Google の新フラッグシップ AI モデル「Gemini 4 Carbon」——独立ベンチマークで総合 1 位

Google の新フラッグシップ AI モデル「Gemini 4 Carbon」——独立ベンチマークで総合 1 位
文字サイズ

Google は 2026 年 10 月 28 日、新しい AI モデル「Gemini 4 Carbon」を発表しました。発表を行ったのは Google DeepMind の上級副社長で Google のチーフ AI アーキテクトを兼務する Koray Kavukcuoglu 氏で、Carbon を現時点での同社最高のモデルと位置づけています。注目すべきは、前世代のフラッグシップモデル「Argon」の発表からわずか約 2 週間というスピードでの登場である点です。

性能面では、Google が公表した 17 項目の比較評価のうち 15 項目で最高スコアを記録しています。第三者評価機関 Artificial Analysis のランキングでも総合 1 位を獲得しており、Anthropic の Claude Opus 5.5 や OpenAI の GPT-6 Astra といった競合モデルをスコアで上回りました。

とくに強みとして打ち出しているのがサイバーセキュリティへの対応力です。セキュリティ上の欠陥を見つける能力や、修正パッチを生成する能力を測るベンチマークで軒並み首位を獲得しています。Google の Chrome チームは、Carbon が高品質なセキュリティパッチを生成する能力において、他社の最先端モデルより 10 倍以上優れていると報告しています。企業のセキュリティ担当者にとっては注目しておきたい動向といえます。

コーディング支援の面でも競合をリードしており、複数の手順を踏む複雑な開発作業を何日間にもわたって継続的にこなせる点が特徴です。AI が長期間自律的に作業を進める、いわゆる「エージェント型」の活用に向けた設計が強化されています。

信頼性の改善も見られます。AI が誤った情報を事実のように述べる「ハルシネーション」が前モデル比で約半分に抑えられ、外部からの不正な指示をモデルに埋め込む攻撃への耐性も大幅に向上しました。

価格は入力トークン 100 万件あたり 2 ドル(約 300 円)、出力 100 万件あたり 10 ドル(約 1,500 円)で、Argon から据え置きです。現時点では Google の「Fairwind プログラム」に参加する一部のサイバーセキュリティ専門組織のみに提供されており、開発者や一般向けの提供開始時期は「近日公開」とされています。