米メディアのThe Informationが報じたところによると、GoogleがAIエージェント「Project Jarvis」を開発中とのことです。このプロジェクトは、ユーザーに代わってウェブブラウザ上の様々なタスクを自律的に実行することを目的としています。
Project Jarvisの主な機能は、フライトやホテルの予約、商品の購入、フォームへの入力、ウェブ検索の実行など、日常的なオンラインタスクの自動化です。このAIエージェントは、画面のスクリーンショットを解析し、適切なボタンのクリックやテキスト入力を行うことで、ユーザーの手間を大幅に削減することが期待されています。
現在、Project Jarvisはまだ開発段階にあり、各アクション間に数秒の遅延があるなどの課題が残されています。しかし、Googleは2024年12月に限定プレビュー版をリリースする可能性を示唆しており、同社の次世代言語モデル「Gemini 2.0」と同時に公開される予定です。
AIエージェント市場は、2030年までに650億ドル(約9兆9,500億円)規模に成長すると予測されており、Project Jarvisはこの分野におけるGoogleの重要な一歩となります。一方で、ユーザーの個人情報やセキュリティの取り扱いについては、まだ詳細が明らかになっていないため、今後の動向が注目されます。
Project Jarvisは、特に技術的な専門知識を持たない一般ユーザーにとって、デジタルタスクの管理を簡素化し、生産性を向上させることができるものとなるでしょう。先日先行して発表されたAnthropic社の「Computer Use」やMicrosoftなど、AIエージェントの動きが活発になってきました。