カナダのAIスタートアップCohereが、エンタープライズ検索やRAGシステムを大幅に高速化する新しいAIモデル「Cohere Rerank 3 Nimble」を発表しました。このモデルは、従来のRerank 3と比較して3倍の速度で動作し、検索結果の最適化と関連性向上に特化しています。
大規模言語モデル(LLM)がテキスト生成や理解を担う一方で、Rerank 3 NimbleはLLMの能力を最大限に引き出すために、検索結果の精度を高める前処理を行います。これにより、企業内の膨大な情報の中から必要な情報を素早く正確に見つけることができます。
企業向けAIサービスを提供するCohereは、顧客企業が社内情報や顧客向け情報を効率的に検索・活用できるよう、Rerank 3 Nimbleを開発しました。実際に、ITサービス管理会社のAtomicworkでは、Rerank 3 Nimbleの導入により、AIアシスタントAtom AIの精度が20%以上向上したと報告されています。
Cohere Rerank 3 Nimbleは現在、Amazon AWSとMicrosoft Azureで利用可能です。