- 総合評価:★★★★☆
- 将来に期待させる機能アップデート:★★★★★
オープンAIのChatGPTがアップデートされ、新たな機能「Browse with Bing」と「Plugins」が追加されました。これらの機能は有料版のGPT4に導入され、ユーザーにより便利で正確な情報を提供する、という評判だったので試してみました。
「Browse with Bing」の機能は、以前にご紹介したPerplexityやBing、WebChatGPTと同様に、Web上での検索結果を利用することから、最新の情報を含めた回答も生成可能です。また、参照先のWebサイトが表示されるため、信頼性の確認もできるようになりました。これにより、ChatGPTが直面していた2021年以降の学習データの制約や、情報の信憑性に関する問題もだいぶ改善されました。
ChatGPTが生成する文章は自然さが特徴で、他の同様のLLM(Large Language Model)サービスと比較しても優れていると感じます。ただ、まだ機能として安定はしておらず、生成途中でエラーが頻発するなど、改善点が見られました。
「Plugins」の機能は、例えば、TabelogやExpediaなどのプラグインは、有用な結果を提供してくれます。ただし、まだ直接サイトにアクセスして検索する方が迅速かつ豊富で正確な情報が得られると感じました。また、一部のプラグインは動作が不安定で、期待通りの結果が得られない場合も多々ありました。
今後は、旅行やレストラン情報などにおいては、地図情報との連携が可能になることで、さらに使い勝手が向上することが期待できます。ただし、OpenAI社が地図情報をどのように取得するかは注目です。簡単な方法はGoogleとの連携でしょうが、OpenAI社とGoogleはBardという領域でも競合関係にあるので現実的ではありません。
プラグインの多くはまだ実験段階のような性格を持っており、完全な機能とは言い難い部分もあります。
今回試用してみた結果、筆者の独自評価は星4つ。もちろんいずれも十分使えるくらいのレベルには到達しているのですが、当初の期待が大きかった分、まだ改善の余地が多くみられ、一部期待外れの要素もあると感じました。今後の改善に期待したいです。