【資金調達:シリーズA】中国のAIスタートアップBaichuan、6.9億ドルの資金調達

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米Bloombergが報じたところによると、中国のAIスタートアップBaichuanが、シリーズAラウンドで6.9億ドル(約1,060億円)の資金調達を実施し、評価額は27億ドル(約4,150億円)に達しました。出資元には、アリババ、テンセント、シャオミなどの既存投資家に加え、北京AI産業投資ファンド、上海AI産業投資ファンド、深圳キャピタルグループ(SCGC)などの新規投資家が名を連ねています。

Baichuanは、元Sogou CEOのWang Xiaochuan氏によって2023年4月に北京で設立されました。同社は生成AIと大規模言語モデル(LLM)の開発に注力しており、中国で初めてLLMのリリースを承認された企業の一つとして知られています。これまでにBaichuan-7B、Baichuan-13B、Baichuan 4など、12以上のLLMをリリースしてきました。

特に、2024年5月にリリースされたAIアシスタント「Baixiaoying」は注目を集めています。同社は医療分野でのAI応用にも力を入れており、一部の医療評価タスクではOpenAIのGPT-4を上回る成績を収めたと報告されています。

今後、BaichuanはシリーズBラウンドの準備を開始し、医療分野でのAI技術ロードマップを自動運転のレベル分けを参考に策定する予定です。

Baichuanは中国のAIスタートアップの中でも注目される企業の1つとなっており、今回の調達でさらなる成長が期待されています。中国のAI市場は、米国に追いつくために活発な投資が行われており、AlibabaはBaichuanの競合であるMoonshot AIにも出資しています。