ワークフローマネジメントのSaaSを提供するAsanaは、AIをチームメンバーとして活用できる「AI Teammates」を発表しました。このAIアシスタントは、質問に答えたり、タスクの一部を担当したりすることができます。
例えば、説明が不十分なヘルプ要請が届いた場合、AI Teammatesは送信者に詳細について尋ねることができます。また、業務の状況を評価し、次のステップに進む準備ができているか、足りない情報がないかを判断することも可能です。
Asanaは、これまでに蓄積した導入企業の業務の進め方に関する豊富なデータを保有しており、そうしたデータをAIモデルのトレーニングに活用しています。ただし、現在はまだベータ版のため、AIが必ずしも正しい判断をするとは限らないことから、人間が監督することを推奨しています。
Asanaの「AI Teammates」は、企業がAIを導入する際の一つのモデルケースとなるでしょう。今後、チームの活動をオンラインでタスク管理し、AIをチームメンバーとして加えることで、AIに市場調査や商品の展開戦略の作成などを任せるといった使い方が一般的になるでしょう。まるでAIが実際のチームメンバーのように機能することが期待されます。
大部分は現在の大規模言語モデルですでに実現可能な機能かと思われますので、今後は、どれだけ自然にAIとインタラクトできるかが問題となるでしょう。結局のところ、優れたユーザーエクスペリエンスを提供できた会社がユーザーを獲得していくことになると思われます。