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Anthropic、生物研究に本格参入——実験施設の設立と AI による実験コスト削減を報告

Anthropic、生物研究に本格参入——実験施設の設立と AI による実験コスト削減を報告
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AI 企業の Anthropic が、サンフランシスコベイエリアに生物実験施設を構えていることが、2026 年 9 月 18 日明らかになりました。コンピューター上のシミュレーションにとどまらず、実際の試験管や培養装置を使う研究に乗り出した形です。同社のライフサイエンス責任者 Eric Kauderer-Abrams 氏は「生物学の真価は、最終的には実際のラボ作業で問われる」と述べており、一部の実験は社内で、残りは外部パートナーと連携して進めているといいます。創薬に特化した施設ではないとしながらも、具体的な研究テーマは非公開です。現時点では臨床試験の予定はなく、まずは基礎的な前臨床研究に集中しています。

これに先立つ 2026 年 9 月 17 日には、生物研究の効率化につながる成果も発表されました。Claude が 30 以上のオープンソース生体分子モデルを 4 週間足らずで最適化し、処理速度を平均約 4 倍に高めたというものです。対象はタンパク質の立体構造予測やゲノム解析など、創薬や基礎研究で広く使われる 6 分野・ 36 モデルに及びます。精度をわずかに緩めた「Fast モード」で平均約 4 倍、完全に同じ結果を保つ「Exact モード」でも平均約 1.6 倍の高速化を実現しました。注目すべき点は、Claude が既存コードの書き換えにとどまらず、「FlashPairformer」という GPU 向けの演算プログラムをゼロから構築し、ハードウェアレベルの効率まで引き上げたことです。

コスト削減の効果も目を引きます。以前はタンパク質設計の実験 1 件に最大 2,500 時間分の GPU 稼働が必要でしたが、最適化後は GPU 1 枚で 24 時間以内に同等の結果が出るようになり、計算コストと AI 利用料を合わせても約 150 ドル(約 2 万 2,500 円)で済むようになりました。しかもこの最適化作業を監督したのは、専門的な計算最適化の経験を持たない 2 名のスタッフです。成果となったコードはオープンソースとして公開されています。

ビジネス面での動きも活発です。バイオテックスタートアップ「Coefficient Bio」を約 4 億ドル(約 600 億円)相当の株式で買収し、2026 年 6 月 30 日には科学者向け AI ツール「Claude Science」をベータ公開しました。2026 年 9 月 16 日にはデンマークの製薬大手 Novo Nordisk との創薬分野での提携も発表されており、医薬品業界への浸透を着実に進めています。