Anthropic、Claude 3.5 Haikuをリリース。性能向上も価格引き上げで競争力に懸念

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Anthropicが最近リリースしたClaude 3.5 Haikuモデルは、前世代のフラッグシップモデルであるClaude 3 Opusを多くのベンチマークで上回る性能を実現しました。特にコーディング能力が大幅に向上し、OpenAIのo1-previewを含む他の公開モデルを性能で上回っています。また、外部ツール呼び出し能力、推論能力、問題解決能力も向上しました。

しかし、同時に料金体系が大幅に変更され、入力トークンは100万個あたり1ドル(従来の4倍)、出力トークンは100万個あたり5ドル(同4倍)となりました。プロンプトキャッシュ使用で最大90%、メッセージバッチAPI使用で最大50%のコスト削減オプションはあるものの、製品ラインアップ上競合とされるOpenAIのGPT-4o Miniと比較して約7倍の価格となり、競争力への影響を懸念する声が上がっています。

開発者コミュニティからは、小規模な開発者やビジネスにとってアクセスの障壁となる可能性や、当初の価格を維持するとの従前の約束から一転した突然の値上げに不満が示されています。

当初はテキスト処理のみの提供からスタートし、後日画像入力機能も追加予定とのこと。Amazon BedrockやGoogle CloudのVertex AIなど主要プラットフォームでの提供も予定されていますが、競合との価格競争が激化する中で、Haikuをどのように位置付けるのか、Anthropicの価格戦略が問われています。