AnthropicのAIアシスタント「Claude AI」に、新たにJavaScriptコードを自動生成・実行できる「分析ツール」が導入されました。このツールは、Claude AIのチャットインターフェース内で直接JavaScriptコードを扱える「コードサンドボックス」として機能します。
分析ツールの主要機能は、データ分析と可視化です。ユーザーはCSVファイル、PDF、スプレッドシートなどのデータを直接アップロードして分析することができます。データのクリーニング、段階的な分析が可能で、正確な結果を提供できるとされています。
また、インタラクティブなチャートやグラフの生成機能も備えています。ポップアップやマウスオーバーなどの動的な要素を含む視覚化が可能で、トレンドライン、ローソク足チャート、円グラフ、散布図など多様なグラフ形式に対応しています。
この分析ツールは、様々な業務での活用が期待されています。例えば、企業のマーケティング部門では顧客インタラクションデータの分析やコンバージョン改善機会の特定に使え、セールス部門ではグローバルな販売実績や地域別のパフォーマンス指標の分析、システム部門ではサーバーログの分析やリソース使用状況の把握などに役立てることができると思われます。
現在、分析ツールはプレビュー機能としてすべてのClaude AIユーザーが利用可能です。アカウント設定の中にある「フィーチャープレビュー」から機能を有効にして使うことができます。この新機能により、プログラミングの経験がないユーザーでも、AIを介して高度なデータ分析を行うことが可能になります。
Anthropicは先日の「Computer Use」に続き、新機能を立て続けに発表してきました。半年ほど大きなアップデートはありませんでしたが、ここにきて他社とは違う独自の方向性でその進化を見せています。